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【2025年】「16インチ液タブ」を徹底比較!

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「液タブ(液晶ペンタブレット)」には、13インチのコンパクトサイズから、22インチ以上の大画面まで、さまざまなサイズがあります。

「16インチ」クラスは、「描きやすさ」「画面の見やすさ」「価格」のバランスの取れたサイズで、初心者にもオススメです。しかし、市場には多くのメーカー/モデルがあり、スペックの違いは初心者には見分けにくいもの。

この記事では、各メーカーの “16インチ液タブ” を取り上げ、スペック比較表とともに各機種の特徴を整理します。

るん
るん

「ちょうどいいサイズ」の液タブをお探しの方はぜひご参考に♪

この記事はこんな人にオススメ
  • ちょうどいいサイズの液タブを探している
  • 16インチクラスの液タブの製品の違いを知りたい

選ぶポイント

「筆圧レベル」「表示解像度」「応答速度」「価格」などなど、液タブを比較するポイントはたくさんあります。ですが、特に初心者の人に注目してほしいポイントは以下の3つです。

液タブ選びのポイント
  • 表示解像度
  • ショートカットキー
  • 価格

表示解像度

液タブは「入力装置」であると同時に「モニター」でもあります。そのため、表示解像度は重要なポイントです。

16インチ液タブの解像度は、「1920×1080」「2560×1440」「2560×1600」の3パターンに限られます。

  • 1920×1080(フルHD):価格を抑えたい人向け。エントリー製品に多い。
  • 2560×1440(WQHD):表示の精細さと価格のバランスが良い。プロ向け製品に多い。
  • 2560×1600(WQXGA):縦解像度を少し伸ばしたアスペクト比16:10。表示範囲が広い。

解像度の数値が大きいほど、絵が滑らかに(精細に)見えるということになります。
ただし、16インチくらいの画面サイズの場合、絵の滑らかには体感できるほどの違いはありません

るん
るん

「1920×1080」と「2560×1600」を目を凝らして比べましたが、私には違いはほとんどわかりませんでした

どちらかという重要なのは「アスペクト比」です。
「アスペクト比」は、画面の縦と横の比率のことですが、横解像度が「2560」の場合、解像度は「2560×1440」(16:9)と「2560×1600」(16:10)の2種類があります。

「2560×1600」(16:10)の方が縦に長いため、画面が広く感じます。

液タブのアスペクト比の比較

ショートカットキー

ショートカットキーは、液タブの横についているボタンで、よく使う操作を割り当てることができます。
例)「取り消し」「ブラシサイズ変更」「消しゴム」など

液タブの「ショートカットキー」

ショートカットキーがあると、片手でキーを操作しつつもう片方の手で描けるので 作業効率が大幅アップします。反対に「キーは使わない」「左手デバイス派」の人なら重要度は下がります。

16インチクラスの製品だと、「ショートカットキーがまったくついていない製品」と「6~10個ほどのキーがついている製品」があります。

価格

液タブの価格はピンキリですが、だいたい以下の相場です。Wacom製品は他メーカーに比べて倍近い値段のこともありますので、よく検討が必要です。

  • 3~5万円台 … 入門向け。解像度はフルHD中心。
  • 6~10万円台 … 中級者向け。WQHD搭載が増える。

Amazonが最安値のことが多いのですが、タイミングによっては公式ストアの方がセールで安く買えることもあります。本記事では両方のリンクを貼っておきますので、実際に買うときにはどちらもチェックしてみることをオススメします。

その他のスペックについて

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「筆圧レベル」とかは…?

ペンタブレットでは「筆圧レベル」という性能もありますが、このクラスの製品だと、8192か16384です。4096以上の筆圧レベルは人間にはほとんど感知できないとも言われており、8192か16384の違いはさほど重要ではありません。

ラン
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色域は?色の表示も大切だよね?

液タブはディスプレイでもありますから、色をどれくらい表示できるかも重要です。
しかし、色のスペック(色域)の規格にはいくつか種類があり、各社が公表している数値もバラバラで基準を揃えて比較するのが難しいのが現実です。参考程度に見ておくのがいいのではないかと思います。

なお、色域についてはこちらの記事もご参考にしてみてださい。

製品比較

表示解像度によって価格が大きく異なるため、「フルHD製品」と「WQHD/WQXGA製品」に分けて比較していきます。

取り上げたのはペンタブの主要メーカーであるWacom、XPPen、Huion、ugee、GAOMONです。Wacomは日本のメーカーで、他は中国のメーカーです。昔は中国製品の評判が良くなかった時代もありましたが、現在のXPPen、Huion、ugee、GAOMONはいずれも高い技術力とノウハウを持った企業で、ペンタブ業界では信頼されているメーカーです。

国内メーカーだから、海外メーカーだから、と視野をせばめずに比べてみることをオススメします。

各メーカーの特徴についてはこちらの記事をご参考にしてみてください。

以下は本記事で比較対象とする代表的なモデルと、その公称仕様をもとにまとめた比較表です(2025年時点での公式仕様を参考)。
購入前には必ず最新版仕様を公式サイトで確認してください。

Amazonと公式ストアのリンクを貼っていますが、以下の理由です。

  • どちらかにしか在庫がないことがある
  • タイミングによってどちらが安いかわからない

フルHD(1920×1080)製品

価格を抑えたいのであれば、「フルHD(1920×1080)」製品が候補になります。

スクロールできます
製品Wacom Cintiq 16 (FHD)XPPen Artist 16セカンドKamvas Pro 16ugee UE16GAOMON PD156 Pro ペンディスプレイ
画像
ディスプレイサイズ15.615.415.615.415.6
アスペクト比16:9
表示解像度1920 x 1080
筆圧レベル819281928192163848192
最大表示色約1670万
ショートカットキーなし10610ダイヤル×1
キー×9
製品カラーブラックブラック/ブルー/グリーン/ピンクブラックブラックブラック
通常価格99,880円49,980円45,800円36,900円60,900円
ストア(Amazon)Amazonで見るAmazonで見るなしAmazonで見るAmazonで見る
ストア(公式)なし公式ストアで見るなし公式ストアで見る公式ストアで見る

煩雑になるので比較表には載せませんでしたが、他にもVEIKKの「Studio 16」やArtisulの「D16」といった製品もあります。

Wacom Cintiq 16 (FHD)」は他製品より群を抜いて価格が高いです。本体にショートカットキーがないというのも特徴的で、良くとらえるとスッキリとしています。

XPPen Artist 16セカンド」は、ブラック以外のカラーを選べるのが特徴。見た目のおしゃれにこだわりたい人は第一候補になるでしょう。ただし、2025年現在ではブラック以外の製品は品薄で入手困難です…💦

ugee UE16」は筆圧レベルが16384であるにもかかわらず、一番安価だというのも見逃せません。(ただし、前述したように筆圧レベル8192と16384の差を体感することはできないと思います)

GAOMON PD156 PRO」はダイヤルキー(ホイール)が付いているのが特徴。拡大縮小、ブラシサイズ変更、回転などに使えるので、左手デバイスを使わないユーザーには便利だと思います。

WQHD/WQXGA製品

画面を広く使いたいのであれば、アスペクト比が16:10である「2560 x 1600」の製品が候補になります。

※ugeeにはWQHD/WQXGA解像度の16インチ製品はありません(2025-10-16時点)。

スクロールできます
製品Wacom Cintiq 16XPPen Artist Pro 16(Gen 2)Kamvas 16 (Gen3)GAOMON PD1610 ペンディスプレイ
画像
ディスプレイサイズ161615.816
アスペクト比16:1016:1016:916:10
表示解像度2560 x 16002560 x 16002560 x 14402560 x 1600
筆圧レベル819216384163848192
最大表示色1670万不明1670万10億7000万
ショートカットキーなしなしダイヤル×2
キー×6
8
通常価格118,800円76,980円79,980円82,300円
ストア(Amazon)Amazonで見るAmazonで見るAmazonで見るAmazonで見る
ストア(公式)公式ストアで見る公式ストアで見る公式ストアで見る公式ストアで見る

画面を広く使いたいなら、アスペクト比が「16:10」の製品がよいでしょう。

「ショートカットキー」の有無も使い勝手を左右します。「XPPen Artist Pro 16(Gen2)」は、ペンタブ自体にショートカットキーはないのですが、左手デバイス「ワイヤレスショートカットリモートACK05」が付属します。

ニーズ別のオススメ製品

価格を抑えたい

表示解像度が「1920 x 1080」かつ「Wacom以外の製品」がオススメです。さらにお安く手に入れるなら、Amazonや公式ストアのセールを狙うと良いでしょう。

15.4インチ | 1920×1080 | 筆圧レベル 16384
¥29,520 (2025/10/27 10:11時点 | Amazon調べ)
15.6インチ | 1920×1080 | 筆圧レベル 8192
¥32,248 (2025/10/27 10:14時点 | Amazon調べ)

画面をなるべく広く使いたい

アスペクト比が16:10である表示解像度が「2560 x 1600」の製品がオススメです。

16インチ | 2560 x 1600 | 筆圧レベル 8192
¥118,800 (2025/10/27 10:18時点 | Amazon調べ)
16インチ | 2560×1600 | 筆圧レベル 8192
¥49,999 (2025/10/27 10:21時点 | Amazon調べ)

ブラック以外のカラーが欲しい

「XPPen Artist 16セカンド」はブラック以外に、グリーン・ブルー・ピンクのラインナップがあります。(ただし、2025年10月時点ではブラック以外のカラーの製品を手に入れるのは難しいです。)

Artist 16セカンドのカラー
るん
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「メルカリ」などで中古品を探すのがいいかもです…

また、Huionの「Kamvas 16 (Gen3)-日台限定版」は、珍しい「ホワイト」です。

まとめ

「16インチ」クラスの液タブは、「描きやすさ」「画面の見やすさ」「価格」のバランスの取れたサイズで、”液タブデビュー”の方にもオススメです。

本記事を参考にしながら、あなたにピッタリ合った製品を見つけてみてください!

るん
るん

「液タブ」でお絵描きがますます楽しくなりますよ♪

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

AIイラスト・AIマンガ創作のノウハウを発信しています。もともとはIT企業で働いていたエンジニアです(現在は独立)。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました…が、2022年に「NovelAI」と出会ってお絵描きへの情熱を取り戻しました!

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