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【NovelAI】コントロールツール(Controlnet)でimg2imgをもっと使いこなそう

【NovelAI】コントロールツール(Controlnet)を解説
この記事は約5分で読めます。
らん
らん

NovelAIでimg2imgをもっと使いこなしたいんだよね

るん
るん

コントロールツールを使ってみましょう♪

この記事はこんな人におすすめ
  • NovelAIでimg2imgをもっと使いこなしたい
  • NovelAIのコントロールツールという機能を知りたい
  • NovelAIでキャラの色だけを変えたり、落書きを清書したりしたい

コントロールツールとは

2023/4/1からNovelAIではimg2imgの拡張機能として「コントロールツール」という機能が提供されています。
この機能はimg2imgで細やかに画像生成を制御したいときに活用できます。

たとえば、元画像の配色だけを変えたり、構図はそのままでキャラクターだけを入れ替えたりすることができます。

Stable DiffusionではControlnetと呼ばれている機能とほぼ同一のものです。

本記事では、NovelAIのコントロールツールの機能と使い方について解説します。

本記事の執筆時点(2024/1/19)では、「NovelAI Diffusion V3」モデルではコントロールツールは未対応です

コントロールツールでできること

コントロールツールはimg2imgの一種です。
つまり、ある画像を参考にして新たな画像を生成するシーンで使います。

らん
らん

それって普通のimg2imgと何が違うの?

るん
るん

img2imgよりも細やかな制御ができるんです✨

NovelAIのコントロールツールには5つの機能があります。

機能説明
カラースワップ線画を保ったままキャラクターの配色を変更する
フォームロックキャラクターのポーズを保ったまま新しいキャラクターを配置する
スクリブラー落書きをきれいに清書する
ビルディングコントロール元画像の直線部分を検出して、それを元に新たに建物や部屋を生成する
ランドスケーパー元画像の形状から新たに風景を生成する
コントロールツールの各機能

コントロールツールの使い方

コントロールツールはimg2imgの一種です。
そのため、まず元となる画像を用意してインポートする必要があります。

プロンプトの下部にある「参照用画像を追加」からインポートするか、画像ファイルをドラッグ&ドロップしてインポートしましょう。

すると、i2iのメニューが表示されますので、下の方の「コントロールツールを使用して変換」という項目からコントロールツールの各機能を使うことができます。

NovelAIのコントロールツール

重要設定「ツール影響度」

5つのコントロールツールには共通して「ツール影響度」という設定項目があります。
これは簡単に言うと、「コントロールツールの影響の強さ」の設定です。

「ツール影響度」の数値を大きくするとコントロールツールの効きが強くなり、数値を小さくすると効きが弱くなります。

思い通りにいかない場合、この「ツール影響度」の値を調節することでうまくいく可能性があります。

たとえば、「スクリブラー」では、ツール影響度を大きくするほど生成画像は元絵に近づきます。

落書き(ヒマワリを持った女の子)
スクリブラーの元絵
[NovelAI]コントロールツールの「ツール影響度」

コントロールツールの各機能

それではコントロールツールの各機能について詳細を見ていきましょう。

カラースワップ(Palette Swap)

カラースワップは、キャラクターの線画を保ったままキャラクターの配色を変更する機能です。

  • 構図はいいんだけど、キャラの髪色を銀髪にすればよかった…
  • 構図はいいんだけど、キャラの服は黒にすればよかった…

というように、絵の色だけを変えたいときに役立ちます。

[NovelAI] コントロールツール―カラースワップ
[NovelAI] コントロールツール―カラースワップ

フォームロック(Form Lock)

フォームロックは、キャラクターのポーズを保ったまま新しいキャラクターを配置する機能です。
構図やポーズはそのままにして、キャラクターだけを入れ替えたいときに役立ちます。

[NovelAI] コントロールツール―フォームロック

元画像は実写でも良いので、写真を元にして二次元のキャラクターを描くこともできます。

写真:ぱくたそ

スクリブラー(Scribbler)

スクリブラーは、落書きをきれいに清書する機能です。

たとえば、左のようにマウスで描いた落書きも、スクリブラーを使うときれいなイラストに整えてくれます。

[NovelAI] コントロールツール―スクリブラー

「ツール影響度」の設定値によって、元画像をどの程度参照するかの度合いが変わりますので、お好みの設定値を試行錯誤すると良いと思います。

[NovelAI]コントロールツールの「ツール影響度」

ビルディングコントロール(Building Control)

ビルディングコントロールは、元画像から直線を抽出し、それを元にして新たな建物や部屋を生成する機能です。

[NovelAI] コントロールツール―ビルディングコントロール
写真:ぱくたそ ― オークランドの街並みの無料写真素材 <https://www.pakutaso.com/20190545143post-20236.html>

プロンプトを変えることで、さまざまな街並みに変えることができます。
いろいろなバリエーションの背景を生成するのに便利です😊

[NovelAI] コントロールツール―ビルディングコントロール

ランドスケ―パー(Landscaper)

ランドスケ―バーは、元画像の形状を抽出して、そこから新たな風景を生成する機能です。

たとえば、「ビル街」を元画像として、ビルを山、道路を川に見立てて自然風景を作成することもできます。

らん
らん

面白い使い方ができそうだね💡

[NovelAI] コントロールツール―ランドスケーパー

まとめ

NovelAIのコントロールツールを活用すると、よりイメージ通りにimg2imgで画像生成を行うことができます。

私が特にオススメするのは「スクリブラー」です。
自分の描いた絵がきれいなイラストに変身する「スクリブラー」は、「手描きの楽しさ」と「AIの便利さ」とが融合した面白い機能だと感じます😊

るん
るん

「コントロールツール」を知るとAIイラストの幅が広がりますね✨

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

画像生成AIで思い通りのイラストを描くためのノウハウを試行錯誤で模索しています。IT企業でAI戦略に関わっていたこともあるAIエンジニアです。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました。最近、NovelAIと出会ってまたお絵描きへの情熱を取り戻しています。

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