
NovelAIでimg2imgをもっと使いこなしたいんだよね

コントロールツールを使ってみましょう♪
- NovelAIでimg2imgをもっと使いこなしたい
- NovelAIのコントロールツールという機能を知りたい
- NovelAIでキャラの色だけを変えたり、落書きを清書したりしたい
コントロールツールとは
2023/4/1からNovelAIではimg2imgの拡張機能として「コントロールツール」という機能が提供されています。
この機能はimg2imgで細やかに画像生成を制御したいときに活用できます。
たとえば、元画像の配色だけを変えたり、構図はそのままでキャラクターだけを入れ替えたりすることができます。
Stable DiffusionではControlnetと呼ばれている機能とほぼ同一のものです。
本記事では、NovelAIのコントロールツールの機能と使い方について解説します。
コントロールツールでできること
コントロールツールはimg2imgの一種です。
つまり、ある画像を参考にして新たな画像を生成するシーンで使います。

それって普通のimg2imgと何が違うの?

img2imgよりも細やかな制御ができるんです✨
NovelAIのコントロールツールには5つの機能があります。
機能 | 説明 |
---|---|
カラースワップ | 線画を保ったままキャラクターの配色を変更する |
フォームロック | キャラクターのポーズを保ったまま新しいキャラクターを配置する |
スクリブラー | 落書きをきれいに清書する |
ビルディングコントロール | 元画像の直線部分を検出して、それを元に新たに建物や部屋を生成する |
ランドスケーパー | 元画像の形状から新たに風景を生成する |
コントロールツールの使い方
コントロールツールはimg2imgの一種です。
そのため、まず元となる画像を用意してインポートする必要があります。
プロンプトの下部にある「参照用画像を追加」からインポートするか、画像ファイルをドラッグ&ドロップしてインポートしましょう。
すると、i2iのメニューが表示されますので、下の方の「コントロールツールを使用して変換」という項目からコントロールツールの各機能を使うことができます。

重要設定「ツール影響度」
5つのコントロールツールには共通して「ツール影響度」という設定項目があります。
これは簡単に言うと、「コントロールツールの影響の強さ」の設定です。
「ツール影響度」の数値を大きくするとコントロールツールの効きが強くなり、数値を小さくすると効きが弱くなります。
思い通りにいかない場合、この「ツール影響度」の値を調節することでうまくいく可能性があります。
たとえば、「スクリブラー」では、ツール影響度を大きくするほど生成画像は元絵に近づきます。

![[NovelAI]コントロールツールの「ツール影響度」](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/01/nai_ctrltool_influence.png)
コントロールツールの各機能
それではコントロールツールの各機能について詳細を見ていきましょう。
カラースワップ(Palette Swap)
カラースワップは、キャラクターの線画を保ったままキャラクターの配色を変更する機能です。
- 構図はいいんだけど、キャラの髪色を銀髪にすればよかった…
- 構図はいいんだけど、キャラの服は黒にすればよかった…
というように、絵の色だけを変えたいときに役立ちます。
![[NovelAI] コントロールツール―カラースワップ](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/01/nai_controltool_paletteswap_hair.png)
![[NovelAI] コントロールツール―カラースワップ](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/01/nai_controltool_paletteswap_outfit.png)
フォームロック(Form Lock)
フォームロックは、キャラクターのポーズを保ったまま新しいキャラクターを配置する機能です。
構図やポーズはそのままにして、キャラクターだけを入れ替えたいときに役立ちます。
![[NovelAI] コントロールツール―フォームロック](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/01/nai_controltool_formlock_chara.png)
元画像は実写でも良いので、写真を元にして二次元のキャラクターを描くこともできます。

スクリブラー(Scribbler)
スクリブラーは、落書きをきれいに清書する機能です。
たとえば、左のようにマウスで描いた落書きも、スクリブラーを使うときれいなイラストに整えてくれます。
![[NovelAI] コントロールツール―スクリブラー](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/01/nai_controltool_scribbler.png)
「ツール影響度」の設定値によって、元画像をどの程度参照するかの度合いが変わりますので、お好みの設定値を試行錯誤すると良いと思います。
![[NovelAI]コントロールツールの「ツール影響度」](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/01/nai_ctrltool_influence.png)
ビルディングコントロール(Building Control)
ビルディングコントロールは、元画像から直線を抽出し、それを元にして新たな建物や部屋を生成する機能です。
![[NovelAI] コントロールツール―ビルディングコントロール](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/01/nai_controltool_building_ctrl.png)
プロンプトを変えることで、さまざまな街並みに変えることができます。
いろいろなバリエーションの背景を生成するのに便利です😊
![[NovelAI] コントロールツール―ビルディングコントロール](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/01/nai_controltool_building_ctrl_2.png)
ランドスケ―パー(Landscaper)
ランドスケ―バーは、元画像の形状を抽出して、そこから新たな風景を生成する機能です。
たとえば、「ビル街」を元画像として、ビルを山、道路を川に見立てて自然風景を作成することもできます。

面白い使い方ができそうだね💡
![[NovelAI] コントロールツール―ランドスケーパー](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/01/nai_controltool_landscaper.png)
まとめ
NovelAIのコントロールツールを活用すると、よりイメージ通りにimg2imgで画像生成を行うことができます。
私が特にオススメするのは「スクリブラー」です。
自分の描いた絵がきれいなイラストに変身する「スクリブラー」は、「手描きの楽しさ」と「AIの便利さ」とが融合した面白い機能だと感じます😊

「コントロールツール」を知るとAIイラストの幅が広がりますね✨
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