NovelAIの「フォームロック」とは?
2023/4/1からNovelAIが提供している新機能「コントロールツール」。その中のひとつ「フォームロック(Form Lock)」は構図を保ったまま、キャラを再配置したいときに役立つ機能です。
img2imgの拡張機能と考えるとよいかと思います。
本記事ではそんな「フォームロック」の便利な使い方について解説します。
「コントロールツール」の他の機能も気になる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください♪
構図はそのままでキャラだけ変える
このイラストを元にして、構図はそのままでキャラだけ「制服の女子高生」に変えてみましょう。
![フォームロックの元画像](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_paletteswap_origin.png)
まずは、元となる画像をNovelAIに読み込みます。画像をアップロードするボタンをクリックして、元絵にする画像を選択しましょう。
![NovelAIのフォームロック―画像をアップロード](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/novelai_formlock_1_1.png)
NovelAIでダウンロードした画像の場合、画像だけ読み込むのか、設定も読み込むのかを確認する画面が出ます。「画像をインポート」を選択します。
![NovelAIのフォームロック―画像をインポート](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/novelai_formlock_1_2.png)
画像が読み込まれますので、次は「フォームロック」をクリックします。
![NovelAIのフォームロック―フォームロックを選択](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/novelai_formlock_1_3.png)
自動で画像が解析され、キャラの輪郭が浮かび上がります。これで準備OKです。
![NovelAIのフォームロック―フォームロックの準備OK](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/novelai_formlock_1_4.png)
では、キャラを「制服の女子高生」に変えていきましょう。
プロンプトに指定するわけですが、今回は背景などはそのままにしておきたいので、元絵のプロンプトを流用したいと思います。
元絵をNovelAIのウィンドウにドラッグ&ドロップします。すると、画像をインポートするときの画面が出るので、今度は「設定をインポート」を選択します。
![NovelAIのフォームロック―設定をインポート](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/novelai_formlock_1_5.png)
元絵のプロンプトが読み込まれますので、キャラに関連するタグを変更しましょう。
medium hair, blonde hair, sundress, cardigan
(ミディアムヘア、金髪、ワンピース、カーディガン)
long hair, brown hair, school uniform
(ロングヘア、茶髪、制服)
![NovelAIのフォームロック―プロンプト変更](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/novelai_formlock_1_6.png)
ここで重要なのはツール影響度の値ですが、ひとまずデフォルト値で生成してみて、生成された画像を見て調整するのがいいと思います。
ツール影響度を上げるほど元絵の構図を維持しようとしますが、上げ過ぎると絵柄が不自然になります。「1」前後の数値で調整するのがよいと思います。
![NovelAIのフォームロック―ツール影響度](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/novelai_formlock_1_7.png)
![NovelAIのフォームロック―ツール影響度の調整](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/novelai_formlock_1_8.png)
それでは生成ボタンをクリックして、画像を生成してみましょう。
生成された画像はこちらです。構図は維持されたままで、キャラクターだけ変更できました。
![フォームロックで生成した画像](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_img.png)
このフォームロックを使うと、キャラの服装と背景だけを変えることもできます。
![フォームロックで服装と背景を変更](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_img2.png)
![るん](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/03/fukidashi_run.png)
「i2i(img2img)」でも近いことはできますが、フォームロックの方が簡単です♪
実写のポーズからキャラを生成する
そしてもう一つ、とても便利な使い方は、実写をベースにしてキャラを生成することです。プロンプトだけだと指定が難しい細かなポーズを生成するの非常に役立つます。
例えば、下のようなポーズのイラストを描きたいとしましょう。このポーズをプロンプトだけで指示するのはなかなか難しいと思います。
![プロンプトだけでは指示が難しいポーズ](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_pose-e1680820426711.png)
私もプロンプト指示だけで100回ほど試してみましたが、お目当てのポーズを引き当てられませんでした…😞確かにどれも指差してはいますが、イメージするポーズと違います。
![どれもイメージと違うポーズ](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_onlyprompt.png)
このような場合、フォームロックが威力を発揮します。自分でそのポーズをして写真に撮り、フォームロックの元絵にすればいいのです!
インターネット上のフリー素材などで参考にできる画像がある場合は、それを使うことも可能です。
ここでは、写真ACよりダウンロードした以下の写真を元絵にして説明します。
![写真AC-案内する着物姿の女性](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/1657117_s_original.jpg)
実写を元にした場合でも、フォームロックの手順は前述した方法と同じです。
注意点としては、イラストを元絵とするよりも実写を元絵にする方が「ツール影響度」の調整がより重要になります。
ツール影響度が高いと、元の画像のイメージがかなり強くなるので、かなり実写寄りになります。二次元イラストを元にするよりも低めのツール影響度に設定するといいでしょう。
![フォームロックのツール影響度の違い](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_photo_tool.png)
今回は0.5くらいがちょうど良さそうだったので、ツール影響度は0.5にして何度か画像生成を行いました。得られたイラストはこちら。かなりイメージに近いポーズです👍
![実写を元絵にしてフォームロックで生成](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_phtotobased.png)
服装を変えることもできますので、着物のイラストにしたいからといって、着物を着込んで写真を撮る必要はありません。
![衣装を変えることもできる](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_outfit_change.png)
「ぱくたそ」様で提供している女性の写真から、フォームロックを使ってキャラを生成してみました。いかがでしょうか?かなり元のポーズを再現できていますよね。
![[フォームロック] 横すわり](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_photobase2.png)
![[フォームロック] 椅子の背に向かって座る](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_photobase1.png)
![[フォームロック] 桜の木の下に立つ](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_photobase3.png)
![[フォームロック] 上がり框に腰掛ける](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/04/nai_formlock_photobase4.png)
フォームロックは超強力な味方
新機能「コントロールツール」の中で、私はこのフォームロックが一番強力な機能だと思いました。やはり、プロンプトの指示だけで細かい部分で思った通りのポーズにならず、ヤキモキすることも多かったからです。フォームロックで実写をベースにイラストを生成できるのは本当に強力です💪
![るん](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/03/fukidashi_run.png)
フォームロックをうまく活用して、効率的にイメージ通りのポーズを描きましょう!
コメント