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【NovelAI】ディレクターツールで簡単便利に画像を加工!

NovelAIのディレクターツールで簡単便利に画像加工
この記事は約9分で読めます。

NovelAIに新たな便利ツールが登場しました。その名も「ディレクターツール」!
アーティストの創作活動を便利にする画像加工ツールセットです。
このツールを使えば、まるでディレクター(監督)のようにAIに絵の加工を指示することができます。

本記事ではこのディレクターツールの機能や使い方を紹介していきます。

この記事はこんな人におすすめ
  • 画像の「背景」や「不要なテキスト」などを削除したい
  • カラーイラストから線画を抽出したい
  • 自動彩色したい
  • キャラの表情差分を作りたい

ディレクターツールの機能と使い方

ディレクターツールを使うには、NovelAIにログイン後、トップ画面で「ディレクターツール」をクリックします。

[NovelAI] トップページからディレクターツールを使う

こちらがディレクターツールの基本画面です。下部に6つのツールが表示されていますが、それぞれの操作手順はほぼ同じです。

基本的な使い方
  1. 左側の枠に「加工前の画像」をアップロードする
  2. ツールを選んで、生成をクリックする
  3. 右側の枠に「 加工後の画像」が表示される
[NovelAI] ディレクターツールの画面
るん
るん

では、ツールを順番に紹介していきます!

背景の除去

「背景の除去」ツールは、画像の背景を簡単に削除し、キャラクターだけを切り抜くことができます。
他の背景除去サービスと比較しても、その精度と使いやすさが際立っています。

「背景の除去」の使い方
  1. 画像をアップロード
  2. 下部のツールで「背景を除去」を選択
  3. 「変換」ボタンをクリック
    ※「変換」ボタンの横の数字は「消費されるAnlas」です
[NovelAI] ディレクターツールの「背景の除去」の使い方

AIが自動的に処理し、数十秒で結果が表示されます。

[NovelAI] ディレクターツールの「背景の除去」
らん
らん

画像の上にある「マスク」とか「生成」っていうのは何?

るん
るん

「背景の除去」の生成オプションです

  • マスク:キャラクターの背景を削除します
  • 生成:背景の削除によって欠けてしまった部分等をAIによって再生成します
  • ブレンド:マスクと生成のミックス
らん
らん

うーん、よくわかんないなぁ…

るん
るん

具体例で見てみましょう

例として、このイラストで「背景の除去」を実行してみます。

[NovelAI] ディレクターツールの「背景の除去」の元画像

「背景の除去」を実行した直後はオプションは「マスク」が選択された状態になっています。
変換後の画像をよく見ると、髪の毛が入り組んだところは背景の「青色」が残ってしまっていて少し残念です。

[NovelAI] ディレクターツールの「背景の除去」(マスク)

では、「生成」を選択してみましょう。 「マスク」では削除しきれなかった髪の間の青色がきれいに補正されています。

この「生成」はその名の通り、背景をきれいに除去できなかった部分や除去で失われた部分をAIで再生成して補正してくれます。

[NovelAI] ディレクターツールの「背景の除去」(生成)

さらに、ディレクターツールの便利なところは「背景」だけでなく「前景」も削除してくれること。
たとえば、このイラストは前景の桜が女の子の手前に重なっています。

[NovelAI] キャラに前景が重なっている

ディレクターツールの「背景の除去」は、このような「前景」もきれいに除去してくれます。
このときオプションの「生成」を選んでくださいね。前景を取り除いた後に抜けてしまった部分を周りに合わせて生成してくれます。

[NovelAI] ディレクターツールの「背景の除去」では前景も除去できる

背景除去は需要の高い機能なので、さまざまなデザインソフトや画像加工サービスでも提供されています。ただし、他のサービスの背景除去と比べても、このディレクターツールの「背景の除去」は格段に使いやすく高性能だと感じます。

NovelAI以外の背景除去サービスだと、前景を削除できなかったり、削除した部分が欠けてしまったりします。

[NovelAI] ディレクターツールの「背景の除去」(他サービスとの比較)
背景除去機能の比較

線画

「線画」ツールは、画像から輪郭線を抽出する機能です。

操作は非常にシンプルで、ややこしい設定値などは一切ありません。

「線画」の使い方
  1. 画像をアップロード
  2. 下部のツールで「線画」を選択
  3. 「変換」ボタンをクリック
[NovelAI] ディレクターツールの「線画」の使い方

すると、このようにイラストが線画として抽出されます。見ていただくと分かる通り、かなり忠実に線画にしてくれます。 有名なお絵描きソフトのクリスタにも「ライン抽出」という線画を抽出する機能はありますが、こちらの「線画」ツールの方がずっと簡単できれいだと私は感じます。

[NovelAI] ディレクターツールの「線画」

元絵からどの程度、線を拾うかはランダム性があり、生成するたびに結果が変わります。
このイラストの場合は、背景の「鳥」を線画として拾う場合もあれば拾わない場合もあります。ただ、全体的にはだいたい似たような結果になります。

[NovelAI] ディレクターツールの「線画」の再生成

出来上がった「線画」はいろいろな活用法があります。
自分の手で色塗りすることもできますし、トーンを貼ってコミックに仕上げるということもできるでしょう。このあと紹介する「カラー化」で自動彩色もできます。

[NovelAI] 「線画」をクリスタで使う
線画を「クリスタ」でコミック風に仕上げることもできる

線画抽出できるのはキャラ絵だけではありません。
下のような風景写真も線画にしてくれます。パラメータは一切ないので細かな調整はできませんが、気に入った線画になるまで何度もやり直せます。

[NovelAI] ディレクターツールの「線画」(風景)
教室の風景写真を線画化

スケッチ

「スケッチ」ツールも「線画」ツールのように輪郭線を抽出する機能ですが、鉛筆で描いたようなスケッチ風の線に変換します。

使い方は「線画」ツールとほぼ同じです。 設定値などはありません。

「スケッチ」の使い方
  1. 画像をアップロード
  2. 下部のツールで「スケッチ」を選択
  3. 「変換」ボタンをクリック
[NovelAI] ディレクターツールの「スケッチ」の使い方

「線画」に比べて柔らかい雰囲気になるのが特徴です。

[NovelAI] ディレクターツールの「スケッチ」

「スケッチ」ツールは生成結果のバリエーションが豊富で、異なるスタイルのスケッチ画を楽しめます。かなりきっちりと線を描くものから、ざっくりとしたラフ画のようなものまで幅広いです。

らん
らん

どんなスケッチになるか楽しみだね😊

[NovelAI] ディレクターツールの「スケッチ」の再生成

カラー化

「カラー化」ツールは、線画をもとに自動で色を塗る機能です。

「色補正」と「プロンプト」という設定がありますが、基本的にはそのまま「変換」をクリックするだけでいい感じに色を塗ってくれます。

「カラー化」の使い方
  1. 画像をアップロード
  2. 下部のツールで「カラー化」を選択
  3. 「変換」ボタンをクリック
[NovelAI] ディレクターツールの「カラー化」の使い方

プロンプト

プロンプトを指定しないと完全にAI任せの配色になります。
それはそれで面白いのですが、色をコントロールしたいときはプロンプトに指定するとよいです。

[NovelAI] ディレクターツールの「カラー化」の使い方(プロンプト)

下の画像のようにblack hairやblue skyなど色に関するヒントをプロンプトに書けば、それに沿った色で塗られます。
これは普通の画像生成と同じでランダム性があるので、毎回異なる色合いに仕上がります。

[NovelAI] ディレクターツールの「カラー化」(プロンプト比較)

あえてプロンプトを指定せずにAIに彩色をおまかせするのもインスピレーションを得るのにいいと思います。

るん
るん

ステキな配色に出会えるかも💕

[NovelAI] ディレクターツールの「カラー化」

元にする画像は線画ではなく、カラーイラストでもOKです。ただ、その場合はプロンプトなしだと元画像とほぼ同じになってしまいます。
逆に言えば、カラーイラストでもプロンプトで色を指定すれば、色を塗り直すことができるということです。

[NovelAI] ディレクターツールの「カラー化」(カラーイラスト)

なお、プロンプトに画材や画風を表すタグを指定しても効きにくいです。
たとえば、下のイラストではプロンプトに「watercolor(medium)」(水彩)という指定をしていますが、通常の「画像ジェネレーター」だとしっかり水彩感が出ています。一方、ディレクターツールの「カラー化」だと水彩っぽさが弱いですね。

[NovelAI] ディレクターツールの「カラー化」(画材系プロンプト)

色補正

「カラー化」ツールには「色補正」という設定があります。「色が強くなりすぎるのを抑える度合い」と考えてください。

[NovelAI] ディレクターツールの「カラー化」(色補正の設定)

値は0~5です。値が大きいほど、色塗りが弱くなるというイメージです。
この絵だと、色補正5だとかなりざっくりと色が塗られています(肌は白いままですね)。 補正値を小さくすると、色がしっかり塗られる感じです。

[NovelAI] ディレクターツールの「カラー化」(色補正)

カラーイラストを元絵にする場合は、「色補正」を小さくしないとプロンプトで指定した色の反映が弱いです。

[NovelAI] ディレクターツールの「カラー化」(色補正)

感情

「感情」ツールは、キャラクターの表情にさまざまな感情を与える機能です。 選択できる感情は「幸せ、楽しい」「悲しい」「怒り」「怖い」など基本的な喜怒哀楽から、「飽きる」「ドヤ顔」「恥ずかしい」など細かな感情まで選択できます。

「感情」ツールの使い方
  1. 画像をアップロード
  2. 下部のツールで「感情」を選択
  3. 感情を選択する
  4. 「変換」ボタンをクリック
[NovelAI] ディレクターツールの「感情」の使い方

実際やってみると、確かにうまく感情を表現できていますね。
ゲームや動画配信などの立ち絵で表情差分を作りたいときなどに役立ちそうです。

[NovelAI] ディレクターツールの「感情」

公式では元絵は「正面顔」を推奨していますが、 実際には「横顔」でもかなりいい感じに表情を作ってくれます。

[NovelAI] ディレクターツールの「感情」(横顔)

感情の強さは+-ボタンで調整できます。
デフォルトでは「ニュートラル」で一番感情の強い状態になっています。 これだとちょっと感情が出すぎると感じる場合には-ボタンを押して、感情を弱めるといいでしょう。

[NovelAI] ディレクターツールの「感情」のレベル調整

たとえば「悲しい」表情はニュートラルだと涙をボロボロ流しています。 これだと悲しみすぎだという場合には、-ボタンを押して感情を抑えることができます。

[NovelAI] ディレクターツールの「感情」のレベル調整結果

デクラッター

「デクラッター」ツールは、画像から不要なテキストや吹き出しを取り除く機能です。取り除かれた部分は自然に補正されます。

例として、私が描いたマンガのページで試してみます。
マンガなので、当然吹き出しやテキスト、描き文字などがあります。これを「デクラッター」してみましょう。

マンガの1ページ
「デクラッター」ツールの使い方
  1. 画像をアップロード
  2. 下部のツールで「デクラッター」を選択
  3. 「変換」ボタンをクリック
[NovelAI] ディレクターツールの「デクラッター」の使い方

結果はこのようになりました。
吹き出しはもちろんのこと、1コマ目の「ワー♥」という描き文字や、「最後の夜…」というテキストもうまく取り除かれているのがわかりますね。

[NovelAI] ディレクターツールの「デクラッター」

取り除いた部分は周りに馴染むようにうまく書き足されていてかなり自然です。

まとめ

NovelAIの「ディレクターツール」は、シンプルな操作で画像加工ができるツールです。AIを駆使するので、高精度な加工ができます。

  • 背景の除去: 画像の背景・前景を削除し、キャラクターだけを綺麗に切り抜きます。
  • 線画: 画像から輪郭線を抽出し、線画を生成します。
  • スケッチ: 鉛筆で描いたようなスケッチ風の線画を作成します。
  • カラー化: 線画に自動で色を塗り、プロンプトで色指定も可能です。
  • 感情: キャラクターの表情にさまざまな感情を追加し、表情差分を作成できます。
  • デクラッター: 画像から不要なテキストや吹き出しを取り除き、自然に補完します。

これらのツールを使えば、誰でも簡単に高品質な画像加工ができます。創作活動もますますはかどることでしょう✨

らん
らん

どれも操作がシンプルなところが気に入ったわ!

るん
るん

パワーアップしたNovelAIでお絵描きをさらに楽しみましょう♪

NovelAIをまだ始めていないという人はぜひこちらの記事をご覧ください。

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

画像生成AIで思い通りのイラストを描くためのノウハウを試行錯誤で模索しています。IT企業でAI戦略に関わっていたこともあるAIエンジニアです。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました。最近、NovelAIと出会ってまたお絵描きへの情熱を取り戻しています。

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