NovelAIの画像生成にはさまざまな設定がありますが、その中に「ステップ」という項目があります。

これって何に使うの…?

この「ステップ」はデフォルト値のまま変えなくていいのか?それとも色々と変えてみるべきなのか?よくわからないという方も多いことでしょう。
本記事では、「ステップ」とはどのような設定なのか、画像生成にどんな影響があるのかをわかりやすく解説します。
「ステップ」とは
画像生成とステップの関係
「ステップ」はNovelAIが画像を生成する仕組みに関わる設定です。まずは、画像がどのように生成されるのかを簡単に見てみましょう。
NovelAIでは、最初はノイズの状態から始まり、そこから反復処理を行いながら少しずつ画像を形作っていきます。


すごく不思議ですが…とりあえずそういうものだと思ってくださいね♪
このとき、AIが画像を洗練するために何回処理を繰り返すかを指定するのが「ステップ(Steps)」です。
ステップ数が少ないと、まだ形や細部が十分に整っていない画像になりやすく、ある程度ステップ数を増やすことで画像が整っていきます。
ただし、ステップ数は多ければ多いほど高品質になるわけではありません。増やしすぎても変化が小さくなったり、かえって結果が悪くなったりする場合があります。
実際に、ステップ数を変えながら生成した画像を見てみましょう。
※以下の画像は、この記事を作成した当時のNovelAIで生成したものです。現在のモデルでは、同じステップ数でも生成結果や変化の仕方が異なる場合があります。ここでは、ステップ数によって画像がどのように変化するかを見るための参考例として掲載しています。
次のようなプロンプトで絵を生成します。
1girl, ponytail, smile, sundress, ocean, blue sky, wind, sunflower
最初はこのようなぼやっとしたノイズから始まります。

ステップ8くらいで女性っぽい形が現れてきていますが…なんとなくホラーですね。

ステップ12くらいでかなりキレイになりました。でもまだぎこちない感じです。

ステップ18くらいになるとグッといい感じですね。全体としては十分イラストとして通用するレベルです。

ステップ20-26くらいになると全体的な構図はほとんど変わりませんが、細かい部分まで書き込みされて絵に厚みが出てきた感じがしますね。

ステップ数とAnlasの消費
ステップ数を増やすと、AIが画像を洗練するための処理回数が増えます。そのため、設定によっては消費するAnlasも増えていきます。
Opusプランでは、通常の解像度で1枚ずつ生成する場合、28ステップ以下であればAnlasを消費せずに画像を生成できます。
ただし、NovelAI Diffusion V5では、このAnlasを消費しない生成に「Usage Limit(利用上限)」が設けられています。生成すると利用可能な枠が減り、時間の経過とともに回復していく仕組みです。
また、解像度を大きくした場合やステップ数を増やした場合など、条件によってはAnlasを消費します。
そのため、必要以上にステップ数を増やすのではなく、まずは標準的な設定で生成し、必要に応じて調整するのがおすすめです。
なお、ステップ数は多ければ多いほど高品質になるわけではありません。

必要以上にステップを増やさないこと!
「ステップ」はいくつがいいか?
ステップはいくつがいい?
基本的には、ステップ数を無理に変更する必要はありません。
NovelAIのデフォルト設定は、多くの用途で使いやすいように調整されています。そのため、まずは初期設定のまま画像を生成してみるのがおすすめです。
ステップ数を増やせば必ず画像の品質が上がるわけではなく、増やしすぎても変化が小さくなったり、かえって生成結果が悪くなったりする場合があります。
一方で、構図やプロンプトを試行錯誤するときには、ステップ数を少し低めにして素早く生成する方法もあります。
特に理由がなければ、まずはデフォルト付近のステップ数を使い、必要に応じて調整するとよいでしょう。
※以下は記事作成当時のモデルで検証した結果です。現在のモデルでは結果が異なる場合があります。
低ステップ数で柔らかな雰囲気を出す
ステップ数が10前後はまだ洗練が十分ではありませんが、ラフ画のような柔らかな雰囲気で独特の魅力があります。
このような絵柄が好みの場合は、あえてこのくらいのステップ数に設定してみるのも選択肢の一つだと思います。

少しだけ絵を変えてみる
構図を大きく変えずに、少しだけ絵を変えたいときには「シード値」を固定して「ステップ数」を少しだけ変化させてみると良いでしょう。

以下は、この記事を作成した当時のNovelAIで検証した内容です。
当時は、使用するSamplerによって設定できるステップ数や、ステップ数を変更したときの生成結果に違いが見られました。
現在のNovelAIでは、モデルやSamplerの仕様が当時から変更されているため、以下の挙動がそのまま再現されるとは限りません。
当時のNovelAIにおける検証記録として掲載しています。
⚠️偶数ステップ数しか設定できないサンプラーがある
サンプラーに「DPM++ 2S Ancestral」「DPM++ SDE」を選択している場合、(内部的に)ステップ数は偶数値しか設定できません。たとえば、ステップ数を19に設定しても、内部的には18に切り下げられて動作します。そのため、ステップ数を18から19に変えても生成される絵に変化はありません。
この場合は、ステップ数は2ずつ変化させて調整すると良いでしょう。
⚠️構図が急激に変化するポイントがある
私が実験した限りでは、ステップ数を1変えただけで急激に絵が変化するポイントがあるようです。
たとえば「V4モデル」でサンプラーに「Euler Ancestral」「DPM++ 2M SDE」「Euler」「EPM++ 2M」を選択している場合、ステップ数「13」と「14」で絵がガラッと変化します。また、「22」と「23」でも急激に変化する場合もあるようです。

まとめ
まとめ
「ステップ(Steps)」は、NovelAIが画像を生成するときに行う反復処理の回数を調整する設定です。
ステップ数を増やすと画像が整いやすくなりますが、多ければ多いほど高品質になるわけではありません。基本的にはデフォルト付近の設定を使い、必要に応じて調整すれば十分です。
また、ステップ数や解像度によってはAnlasの消費量にも影響します。Opusプランでは条件を満たすとAnlasを消費せず生成できますが、NovelAI Diffusion V5ではUsage Limitもあるため、必要以上にステップ数を増やさない方が効率的です。
特に理由がなければ、まずはデフォルト設定から使ってみるのがおすすめです。
なお、この記事内の一部の検証は、過去のNovelAI環境で行ったものです。現在のモデルやSamplerでは同じ挙動にならない場合がありますが、当時の検証記録として掲載しています。


