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【NovelAI】「除外したい要素」で描きたくないモノを削除!

この記事は約5分で読めます。

「除外したい要素」とは?

NovelAIの「除外したい要素」

プロンプトの横にある「除外したい要素」は一体どういうときに使うのかご存知でしょうか?

これは一言でいうと、あなたが描画してほしくない要素を指示できる機能です。

らん
らん

AIに「コレは描かないで!」って伝えられるってことね

NovelAIの「除外したい要素」に該当する機能は、一般的な画像生成AIでは「ネガティブプロンプト」と呼ばれることが多いです。


具体例で見てみましょう。

NovelAIは、何も気にせずに女性のイラストを生成すると、かなりの爆乳になることが多いです。

あるプロンプトで女性キャラを10枚生成してみると、その内8枚が爆乳でした(※爆乳の判断は私の主観です)。爆乳率80%です。

「除外したい要素」で爆乳を指定する前の画像(10枚)

では、「除外したい要素」で「爆乳」の描写を描かないようにしてみましょう。
「除外したい要素」に「爆乳」を意味する「huge breasts」を入力し、同じプロンプトでまた10枚の画像を生成します。すると、爆乳率は0%となりました。

「除外したい要素」で爆乳を指定した後の画像(10枚)


このように、「除外したい要素」を使うことで生成する画像を適切にコントロールできます。

「除外したい要素」を指定しても必ずその要素が除外されるわけではないことにご注意ください。

「除外したい要素」の活用例

「除外したい要素」には、主に3つの活用法があります。

「除外したい要素」の活用法
  • 描きたくない物体を描かないようにする
  • 絵の品質を上げる(=「低品質な要素」を描かないようにする)
  • 絵柄を変える(=「好ましくない絵柄や表現」を描かないようにする)

描きたくない物体を描かないようにする

これが一番わかりやすい活用法です。
例として、次のようなプロンプトでキツネ耳の女の子を生成します。

プロンプト

1girl, fox ears, blonde hair, short hair, necktie, skirt, smile

「しっぽ」も描かれてしまいましたね。この「しっぽ」が邪魔だとしましょう。

「しっぽ」も描かれているキツネ耳ガール
らん
らん

「除外したい要素」に「fox tail」(キツネのしっぽ)を指定すればいいのね💡

るん
るん

その通りです!

「除外したい要素」に「fox tail」を指定して、その他は同じ設定で再生成してみると、見事に「しっぽ」が消えてくれました。

「しっぽ」を描かないようにしたキツネ耳ガール

除外できないときは…

今回はうまくいった例を示しましたが、実は「fox tail」を「除外したい要素」に指定しても、普通にしっぽが描かれてしまうケースも多々ありました。

前述したように、「除外したい要素」に指定しても100%除外できるわけではありません。

消えてほしいのにどうしても消えてくれないときは、別の手として「インペイント」という機能を使って、余計な要素を消してしまうという方法もあります。

絵の品質を上げる

「低品質な要素」を「除外したい要素」に指定することで、絵の品質を上げることができます。

らん
らん

んー…どういうこと?

たとえば、「bad anatomy(おかしな身体)」「blurry(ぼやけた)」「worst quality(品質が最悪)」などの「低品質を表すタグ」をネガティブプロンプトに指定すれば、これらの描写を避けて画像が生成されます。
つまり結果的に絵の品質が上がるというわけです。

ただし、通常はこれらの「低品質を表すタグ」を手動で入力する必要はありません。
NovelAIでは「除外したい要素プリセット」という設定があり、「強い」や「軽い」に設定すればOKです。こうすると、「低品質を表すタグ」を自動的に「除外したい要素」に追加してくれます。

[NovelAI] 「除外したい要素のプリセット」設定
るん
るん

「除外したい要素」には何も変化がないように見えますが、裏ではちゃんと低品質タグが「除外したい要素」に設定されるので安心してください♪

たとえば、「軽い」を指定すると、裏では「nsfw, blurry, lowres,error, worst quality, bad quality, jpeg artifacts, very displeasing, white blank page, blank page」というタグが「除外したい要素」に指定されます。

つまり、「除外したい要素プリセット」は「絵の品質を補正してくれる機能」と考えればよいでしょう。
補正の度合いの強さは「指定なし」<「弱い」<「強い」の順です。

[NovelAI] 「除外したい要素のプリセット」の強さ

同じプロンプトでシード値を固定し、「指定なし」と「強い」で結果を比べてみましょう。

[NovelAI] 「除外したい要素プリセット」比較

最新のV4モデルでは、プリセットが「指定なし」でも必ずしも低クオリティの絵が生成されるわけではありません。デフォルトではプリセットは「強い」となっていますが、もし補正が強すぎて不自然に感じたり、絵柄を変えてみたいときには、あえて「軽い」や「指定なし」に設定するのもアリだと私は思います。

絵柄を変える

「除外したい要素」で除外できるのは「物体」だけではありません。「特定の表現」も除外することができます。これを使うと絵柄を調整することができるので便利です。

らん
らん

表現を除外するって…?

るん
るん

これも具体例で見てみましょう

あるプロンプトで女の子のイラストを生成したところ、思ったよりも「リアルな表現」になってしまいました。

NovelAIで生成されたややリアルな絵柄の女の子

この「リアルな表現」を「除外したい要素」で描かないようにしてみましょう。
「除外したい要素」に「realistic」(リアルな絵)を指定して、同じプロンプト・設定で絵を生成してみます。

NovelAIで生成されたリアルな絵柄の女の子を「除外したい要素」で修正
らん
らん

あ!かなりアニメ風の絵柄になったね

見比べてみると、かなり「リアルな表現」が和らいだ印象ですね。このように描きたくない表現を「除外したい要素」に指定することで、絵柄を調整することもできます。

[NovelAI] 「除外したい要素」でrealisticを指定した場合としない場合の比較

ここまでご紹介してきたように、「除外したい要素」は単純に「余計な物体を描かないようにする」だけではなく、絵の品質を上げたり、「表現」を調整したりすることにも活用できます。

自分の描きたいイラストのイメージに合わせて、「ジャマな要素」をうまく削除してみましょう。

るん
るん

「除外したい要素」の活用はアイデア次第!

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

AIイラスト・AIマンガ創作のノウハウを発信しています。もともとはIT企業で働いていたエンジニアです(現在は独立)。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました…が、2022年に「NovelAI」と出会ってお絵描きへの情熱を取り戻しました!

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