NovelAIの「フォームロック」とは?
2023/4/1からNovelAIが提供している新機能「コントロールツール」。その中のひとつ「フォームロック(Form Lock)」は構図を保ったまま、キャラを再配置したいときに役立つ機能です。
img2imgの拡張機能と考えるとよいかと思います。
本記事ではそんな「フォームロック」の便利な使い方について解説します。
「コントロールツール」の他の機能も気になる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください♪
構図はそのままでキャラだけ変える
このイラストを元にして、構図はそのままでキャラだけ「制服の女子高生」に変えてみましょう。
まずは、元となる画像をNovelAIに読み込みます。画像をアップロードするボタンをクリックして、元絵にする画像を選択しましょう。
NovelAIでダウンロードした画像の場合、画像だけ読み込むのか、設定も読み込むのかを確認する画面が出ます。「画像をインポート」を選択します。
画像が読み込まれますので、次は「フォームロック」をクリックします。
自動で画像が解析され、キャラの輪郭が浮かび上がります。これで準備OKです。
では、キャラを「制服の女子高生」に変えていきましょう。
プロンプトに指定するわけですが、今回は背景などはそのままにしておきたいので、元絵のプロンプトを流用したいと思います。
元絵をNovelAIのウィンドウにドラッグ&ドロップします。すると、画像をインポートするときの画面が出るので、今度は「設定をインポート」を選択します。
元絵のプロンプトが読み込まれますので、キャラに関連するタグを変更しましょう。
ここで重要なのはツール影響度の値ですが、ひとまずデフォルト値で生成してみて、生成された画像を見て調整するのがいいと思います。
ツール影響度を上げるほど元絵の構図を維持しようとしますが、上げ過ぎると絵柄が不自然になります。「1」前後の数値で調整するのがよいと思います。
それでは生成ボタンをクリックして、画像を生成してみましょう。
生成された画像はこちらです。構図は維持されたままで、キャラクターだけ変更できました。
このフォームロックを使うと、キャラの服装と背景だけを変えることもできます。
「i2i(img2img)」でも近いことはできますが、フォームロックの方が簡単です♪
実写のポーズからキャラを生成する
そしてもう一つ、とても便利な使い方は、実写をベースにしてキャラを生成することです。プロンプトだけだと指定が難しい細かなポーズを生成するの非常に役立つます。
例えば、下のようなポーズのイラストを描きたいとしましょう。このポーズをプロンプトだけで指示するのはなかなか難しいと思います。
私もプロンプト指示だけで100回ほど試してみましたが、お目当てのポーズを引き当てられませんでした…😞確かにどれも指差してはいますが、イメージするポーズと違います。
このような場合、フォームロックが威力を発揮します。自分でそのポーズをして写真に撮り、フォームロックの元絵にすればいいのです!
インターネット上のフリー素材などで参考にできる画像がある場合は、それを使うことも可能です。
ここでは、写真ACよりダウンロードした以下の写真を元絵にして説明します。
実写を元にした場合でも、フォームロックの手順は前述した方法と同じです。
注意点としては、イラストを元絵とするよりも実写を元絵にする方が「ツール影響度」の調整がより重要になります。
ツール影響度が高いと、元の画像のイメージがかなり強くなるので、かなり実写寄りになります。二次元イラストを元にするよりも低めのツール影響度に設定するといいでしょう。
今回は0.5くらいがちょうど良さそうだったので、ツール影響度は0.5にして何度か画像生成を行いました。得られたイラストはこちら。かなりイメージに近いポーズです👍
服装を変えることもできますので、着物のイラストにしたいからといって、着物を着込んで写真を撮る必要はありません。
「ぱくたそ」様で提供している女性の写真から、フォームロックを使ってキャラを生成してみました。いかがでしょうか?かなり元のポーズを再現できていますよね。
フォームロックは超強力な味方
新機能「コントロールツール」の中で、私はこのフォームロックが一番強力な機能だと思いました。やはり、プロンプトの指示だけで細かい部分で思った通りのポーズにならず、ヤキモキすることも多かったからです。フォームロックで実写をベースにイラストを生成できるのは本当に強力です💪
フォームロックをうまく活用して、効率的にイメージ通りのポーズを描きましょう!
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