NovelAIの「見切れ問題」
NovelAIで生成された画像は、こんな風に頭の先がフレームから見切れてしまうことも多いです。
NovelAIの「アウトペイント」機能が役立ちます!
見切れてしまった部分を手動で描き足すのも一つの方法ですが、NovelAIの「アウトペイント」機能を使うと効率的に描き足すことができます。
実はNovelAIには「アウトペイント」という機能はないのですが、「インペイント」機能を応用することでアウトペイントを行うことができるのです。
NovelAIで生成したこのイラストを具体例としてアウトペイントの使い方を説明していきます。
アウトペイントの方法
全体的な流れ
まずイラストを見てみると、頭頂部や左右の髪が少し画面外に見切れてしまっていますね。さらに、左肩も見切れています。
では、アウトペイントを行ってこれらの部分を描き足してみましょう。
流れは次のように2段階となります。
- 周囲に余白を足す
- 余白にアウトペイントで描き足す
実は「1.周囲に余白を足す」ところの方がわかりにくいのですが、この記事の通りに行えば大丈夫です♪
1. 周囲に余白を足す
「画像を編集」をクリックします。
画像の編集画面になるので、「キャンバスサイズを変更」をクリックします。
今回は「上」と「左右」に余白を作りたいので、「端をシフト」で上と左右に100ずつ指定して「リサイズ」を押します。
これで良さそうに思えるのですが、実は画像の出力サイズは完全に自由に指定できるわけではありません。NovelAIでは画像生成で出力できるサイズを「有効生成サイズ(valid generation size)」と呼んでいます。キャンバスサイズを変更するときは、この有効生成サイズになるように調整する必要があります。
再び「キャンバスサイズを変更」をクリックします。
現在のサイズは「712×868」になっていますね。これは元々「512×768」だったキャンバスを、左右に200、上に100、広げたからです。
この状態で「有効生成サイズまでクロップ」をクリックします。
すると、現在のサイズにもっとも近い有効生成サイズである「704×832」になりました。
つまり、「712×868」から「704×832」となるので、幅は8、高さは36だけ縮小されることになります。「端をシフト」の数値をみると、上下左右が均等にクロップされることになるので、上が-18、下が-18、左が-4、右が-4となっています。
このまま「リサイズ」すると、下が18ピクセルクロップされてしまうので、下を0にして、代わりに上を-36にします。こうすれば、下はそのままになります。
この状態で「保存して閉じる」をクリックします。
この状態ではキャンバスは何の変更もありませんが、このあとimg2imgで余白を足した画像を再生成します。余白を足したいだけなので、強度とノイズは最小値にして絵を変化させないようにします。
このように上と左右に余白が足された画像が生成されました。
お疲れさまでした!結構大変でしたね😅
この余白を足す手順は慣れてしまえばそれほど大変ではありませんが、最初は少し戸惑いますね。
2.余白にアウトペイントで描き足す
「画像をインペイントする」をクリックします。
インペイントエディターが開くので、描き足したい部分をペンで塗りつぶします。
今回は頭頂部と左右の髪、左肩を塗りつぶしました。塗りつぶしたら「保存して閉じる」をクリック。
画像を生成します。
生成された画像はこのようになりました。自然に描き足されていますね🥰️
インペイントと同じように何度も描き直しできるので、気に入った画像になるまでトライしてみてください👌
他のアウトペイント例
背景があったり、ケモノ耳や帽子のような少し複雑な形状の部分に対しても自然にアウトペイントできます。
私も今までNovelAIで数多くのイラストを生成してきましたが、なかなか良くできたイラストであっても、体や頭が一部見切れてしまって「惜しい!」と思うことは何度もありました😭
NovelAIでアウトペイントができるようになったことで、イラストの完成度を高める工程がすごくやりやすくなったのは間違いないと思います✨
画像の一部を描き直す「インペイント」についてはこちらの記事をご覧ください♪
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