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Stable Diffusionの世界へようこそ!絵心なしでも楽しめるAIイラスト入門

Stable Diffusionの世界へようこそ
この記事は約9分で読めます。

※本記事中のイラストは、本文中に特に断りがない限り、筆者が「AICE冰可 | KawAICE」および「MeinaMixのモデルを使用してStableDiffusionで作成しています。

Stable Diffusionって何?

Stable Diffusionって何?
らん
らん

「Stable Diffusion」ってニュースとかでも話題になったけど

実はわたし、よくわかってないかも😓

るん
るん

ひと言で言うと、無料で使える超優秀なお絵描きAIです✨

Stable Diffusion(ステイブル ディフュージョン)は、描きたい絵を文で指示するだけで絵を描いてくれるAIです。このようなAIは『画像生成AI』と言われています。Stable Diffusionもそのうちのひとつです。

Stable Diffusionの利用イメージ
Stable Diffusionの利用イメージ

Stable Diffusionが他の画像生成AIと決定的に違うのは「誰でも無償で利用できる」という点です。

らん
らん

えっ!?無料体験版とかじゃなくて?

るん
るん

Stable Diffusionはずーっと無料で使えます

機能制限もありません!


なぜ無料で利用できるのかというと、Stable Diffusionの開発元がプログラムの中身を世界中に公開していて、誰でも中身を見たりダウンロードしたり改変したりすることを許しているからです。
このような仕組みは、ソフトウェアの世界では「オープンソース」と呼ばれています。

るん
るん

実はスマホOSの「Android」や、このブログを書いている「Wordpress」もオープンソースなんですよ💡

Stable Diffusionは重要な技術を一握りの企業に依存せず、透明性・公平性の高い技術とすることを信念としているため、オープンソースとして公開しているようです。

このおかげで、Stable Diffusionをベースとして、多くの素晴らしいサービスが世界中で開発され利用されています。

Stable Diffusionはオープンソース
Stable Diffusionはオープンソース

どんな絵が描けるの?

らん
らん

Stable Diffusionはどんな絵が描けるの?

私の好きなアニメ系イラストも描けるかな?

るん
るん

アニメ系はもちろんのこと、実写風の人物や動物キャラ、背景など自由自在です🎨

Stable Diffusionで描ける絵はとても多彩です。
Stable DiffusionではさまざまなAIモデルが公開されているので、それらをうまく使い分ければ、アニメ系キャラクター、実写系の人物、風景などなど、さまざまな絵を描くことができます。

アニメイラスト

Stable Diffusionで生成したアニメ風イラスト
Stable Diffusionで生成したアニメ風イラスト

実写の人物

Stable Diffusionで生成した実写風画像
Stable Diffusionで生成した実写風画像(モデル:majicMIX realistic)

動物キャラクター

Stable Diffusionで生成した動物キャラクター
Stable Diffusionで生成した動物キャラクター

風景や建物

Stable Diffusionで生成した風景
Stable Diffusionで生成した風景

どうやって使うの?

Stable Diffusionは画像を生成するプログラムなわけですが、「プログラムを動かす」というのは実はいろいろ面倒な設定などがあって簡単ではありません。

ですが、安心してください😊
現在は、Stable Diffusionを簡単に実行して、わかりやすい操作で扱うことができる「Stable Diffusion WebUI」というものが配布されていて、これを使うのがスタンダードになっています。

らん
らん

なんか楽しそう♪

使ってみたいけど、どこかにユーザー登録するの?

るん
るん

Stable Diffusionはユーザー登録不要です

基本的には公開されているStable Diffusionのプログラムをダウンロードして動かすのですが、『クラウド上で動かす方法』と『自分のパソコンで動かす方法』があります。

Stable Diffusionを動かす2つの環境
Stable Diffusionを動かす2つの環境

おそらく、Stable Diffusionを使っている多くの人は、自分のパソコン上で「Stable Diffusion WebUI」を使っていると思います。

ですが、Stable Diffusionを動かすためには、それなりに性能のよいパソコン(正確には「GPU」という処理装置)が必要です。ゲーミングPCなどであれば十分な性能である可能性は高いですが、事務用のパソコンですと性能的にStable Diffusionを動かせない可能性があります。

そのため、現在お持ちのパソコンの性能が十分でない場合には、Google Colaboratoryというクラウド上でプログラムを動かす環境を利用するいう手もあります。

ところが、このGoogle Colaboratoryでは、2023年5月くらいから「Stable Diffusion WebUI」を動かそうとすると警告が出るようになってしまいました。ですので、実質的にGoogle Colaboratoryでは「Stable Diffusion WebUI」は使えません。WebUIを使わずにStable Diffusionを動かすこともできるのですが、やはり操作しにくいという印象はぬぐえません…😓

そのため、次のような使い分けを考えるといいと思います。

クラウド(Google Colaboratory)上で動かす
  • とりあえず試してみたい人
  • ちょっとだけ使ってみたい人
  • パソコンの性能が十分ではない人
自分のパソコン(ローカルPC)で動かす
  • ガッツリ使いたい人
  • パソコンの性能が十分な人

クラウドで使ってみて気に入ったのであれば、パソコンの購入を検討いただいて、自分のパソコンにStable Diffusionを導入するのがよいでしょう。

るん
るん

筆者も最初はクラウドでお試してから、新しいパソコンを買いました✨

ざっくりした使い方

Stable Diffusionには大きく2つの使い方があります。

  • 文から画像を生成する
  • 画像(下描き)をもとに画像を生成する

それぞれの使い方について、超ざっくりと説明します。本当は細かい調整パラメータがいくつもあるのですが、まずは使い方のイメージを知ってもらいたいので、細かい説明は省いています。

文から画像を生成(txt2img)

Stable Diffusionのtxt2imgの概要
Stable Diffusionのtxt2imgの概要

Stable Diffusionのもっとも基本的な使い方が「文から画像を生成する」方法です。
文(text)から画像(image)を生成するので、「text to image (通称:txt2img)」と言われています。

たとえば、「リボンを付けた緑色の長い髪の女の子」を描きたいのであれば、次のように指示します。この文のことを「プロンプト」と言います。通称「呪文」とも呼ばれています。Stable Diffusionは英語で指示しないといけないことにご注意ください。

プロンプト

girl, green hair, long hair, ribbon

生成された画像がちょっと違うなと思ったら、もう一度生成してみましょう。生成するたびに異なる画像が生み出されます。

生成された画像を見ながら、プロンプトを微調整したりしながら、望んだ絵に近づけていきます。

Stable Diffusionで何度も画像生成

画像をもとに画像を生成(img2img)

Stable Diffusionのimg2imgの概要
Stable Diffusionのimg2imgの概要

Stable Diffusionのもう一つの使い方は、何らかの下描きをベースにして画像を生成するという方法です。
画像(image)から画像(image)を生成するので、「image to image (通称:img2img)」と言われています。

下絵となる画像は超ラフ画で構いません。雰囲気がわかれば十分です。AIがいい感じに清書してくれます。

下絵だけでは、Stable Diffusionは何が何やらわからないので、文(プロンプト)でも描きたい絵を指示してあげる必要があります。
img2imgでも何度でも画像を生成することができるので、気に入った絵になるまで生成を繰り返しましょう。

らん
らん

自分の下描きがきれいに清書されるのは感動よね✨

どんなことに使えるの?

Stable Diffusionの利用シーン
Stable Diffusionの利用シーンの例
らん
らん

Stable Diffusionのお絵かきは

どんなことに使えるのかな?

Stable Diffusionの応用範囲は幅広いです。これはアイデア次第ですし、これからもさまざまな使い方が生まれていくと思いますが、一例を紹介します。

SNSなどのアイコン

Stable Diffusionの利用シーン(アイコン)

TwitterやInstagram、TikTokなどのプロフィールアイコンに使う画像をStable Diffusionで作ることもできます。

アニメ風のキャラにしたり、動物キャラにしたり、実写風にしたり、自由自在です。

るん
るん

ちなみに、私のこの吹き出しアイコンはNovelAIという画像生成AIで作っています

漫画

Stable Diffusionの利用シーン(マンガ)

Stable Diffusionで漫画を作ることもできます。コマごとに画像を作っていき、それらを組み合わせれば立派な漫画の出来上がりです。

ネーム(ラフ画)を清書するという使い方もできますので、あなたのオリジナリティや構図力を活かしながら効率的に作画することができます。

本の表紙や挿絵

Stable Diffusionの利用シーン(本の表示や挿絵)

本の表紙や挿絵などに添えるイラストをStable Diffusionで作ってみるのもいいでしょう。アニメ塗りにしたり水彩画風にしたり、画風も変えることができるので、本の雰囲気に合わせたイラストを作ることができます。

るん
るん

チラシやポスターに添えるイラストを作ったりもできますね♪

VTuber

Stable Diffusionの利用シーン(VTuber)

VTuberの立ち絵を描くこともできます。音声AIなどもさまざまなものがありますので、それらを組み合わせればあなたもVTuberデビューできるかもしれません。

ゲームの立ち絵や背景

Stable Diffusionの利用シーン(ゲーム)

背景を描くのもStable Diffusionは大得意です。キャラクターは描けるけど、背景は苦手…という方も多いはず。そんなときは背景だけStable Diffusionに描いてもらうのもあアリですね。

もちろん、キャラクターの立ち絵もStable Diffusionで描くこともできます。背景を白抜きにしたり、表情差分を作ることも簡単にできるのでとても便利です!

他にも可能性は無限大!

このブログ記事内の画像もすべてStable Diffusionで作っています。皆さんのアイデア次第でさまざまな用途に使えるのがStable Diffusionの凄さです。

るん
るん

こんな使い方もあるんじゃない?という情報は

お気軽にコメントしてくださいね♪

まずは気軽にはじめてみよう

まずは気軽にGoogle ColaboratoryでStable Diffusionを始めてみるのもいいかと思います。

いろいろお絵描きしてみて気に入ったら、ローカルPCでWebUIを使って本格的に始めてみましょう♪
必要なパソコンなどはこちらの記事を参考にしてみてください。

ローカルPCでさくさく画像生成できる「Stable Diffusion WebUI」のインストール方法はこちらです。

らん
らん

私も早速やってみよう!

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

画像生成AIで思い通りのイラストを描くためのノウハウを試行錯誤で模索しています。IT企業でAI戦略に関わっていたこともあるAIエンジニアです。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました。最近、NovelAIと出会ってまたお絵描きへの情熱を取り戻しています。

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