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Stable Diffusion Web UIのインストール方法を解説

Stable Diffusion WebUIの導入方法
この記事は約10分で読めます。
らん
らん

Stable Diffusionを試してるんだけど

もっと使いやすくできないかな…

るん
るん

Stable Diffusion Web UIを導入すればらくらく操作できますよ✨

話題の画像生成AI「Stable Diffusion」を使うには「Web UI(ウェブ ユーアイ)」を導入するのが便利です。

Stable Diffusion web UI (AUTOMATIC1111)の画面イメージ
Stable Diffusion Web UI (AUTOMATIC1111)の画面イメージ

Web UIとはGoogle Chromeなどのウェブブラウザでアプリケーションの操作をできるようにした仕組みのことです。

この仕組みを利用すればプログラミングに慣れていない人でも、簡単にStable Diffusionを使うことができます。

本記事では、Stable Diffusion web UIの導入手順を初心者に向けてわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、Stable Diffusionをらくらく使うことができるようになります

この記事はこんな人におすすめ!
  • Stable Diffusionを本格的に使ってみたい
  • Stable Diffusion Web UIの導入方法がよくわからない

Stable Diffusionとは

るん
るん

ひと言で言うと、無料で使える超優秀なお絵描きAIです🤖

Stable Diffusion(ステイブル ディフュージョン)は、描きたい絵を文で指示するだけで絵を描いてくれるAIです。このようなAIは『画像生成AI』と言われています。
Stable Diffusionもそのうちのひとつです。

Stable Diffusionの利用イメージ

Stable Diffusionが他の画像生成AIと決定的に違うのは「誰でも無償で利用できる」という点です。

なぜ無償で利用できるのかというと、Stable Diffusionの開発元がプログラムの中身を世界中に公開していて、誰でも中身を見たりダウンロードしたり改変したりすることを許しているからです。
このような仕組みは、ソフトウェアの世界では「オープンソース」と呼ばれています。

らん
らん

タダで使えるなんて嬉しい♪

Stable Diffusion Web UIとは

Stable Diffusionは画像を生成するプログラムなわけですが、「プログラムを動かす」というのは実はいろいろ面倒な設定などがあって簡単ではありません。

らん
らん

え…?どうしよ

るん
るん

そこで登場するのが「Web UI」です!

Stable Diffusionを簡単に実行して、わかりやすい操作で扱うことができるのが「Stable Diffusion Web UI」です。
このWeb UIにもいくつか種類があるのですが、本記事では現在もっともスタンダードと思われる「AUTOMATIC1111」というWeb UIの導入方法を解説します。
無料で配布されていて、誰でも使うことができます。

るん
るん

筆者もこの「AUTOMATIC1111」をずっと愛用しています😊

Web UIに必要なPCのスペック

Stable Diffusion Web UIはパソコンにインストールして使います。

どんなパソコンでもインストールして動かすことができるかというと残念ながらそうではありません。Stable Diffusion Web UIは、グラフィックボード(GPU)の性能が一定以上でなければ、まともに動きません

私のおすすめは「NVIDIA GeForce RTX 3060 (VRAM 12GB) 」というグラフィックボードです。このクラスのグラフィックボードを備えたパソコン(たとえば、ゲーミングPCなど)があれば、Stable Diffusionをストレスなく動かすことができるはずです。

より詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

WebUIのインストール手順

るん
るん

Stable Diffusion Web UIを導入するまで4STEPです♪

Stable Diffusion webUI導入の流れ
Stable Diffusion Web UI導入の流れ

以降は、Windowsでの手順を説明しますが、Macでも基本的な流れは同じです。適宜、読み替えていただければと思います。

0. 事前準備

るん
るん

導入をスムーズに進めるために、少し事前準備を行います

【Windows】32bit版か64bit版かを確認

ご自身のパソコンのWindowsが「32bit版」「64bit版」のどちらなのか確認しておきましょう。
この後の手順でPythonとGitをダウンロードするときに、「32bit版」か「64bit版」かによってダウンロードするインストーラーが異なるためです。

1.Windowsスタートメニューの「設定」をクリック

Windows11の「設定」

2.「システム」をクリック

Windows11の「設定」から「システム」を選択

3.「バージョン情報」をクリック

Windows11の「システム」から「バージョンの確認」を選択

4.「システムの種類」で32ビットか64ビットかを確認する

Windowsのシステムの種類の確認

コマンドプロンプトの起動方法を確認

導入を進めて行く際に、何度も「コマンドプロンプト」を起動する手順が出てきますので、「コマンドプロンプト」の起動方法を確認しておきましょう。

Windowsのタスクバーの「検索」でcmdと入力します。
検索結果に「コマンドプロンプト」が表示されるのでクリックして起動します。

コマンドプロンプトの実行
コマンドプロンプトの実行

こんな画面が立ち上がればOKです。

コマンドプロンプトの起動

Stable Diffusion Web UIをダウンロードするフォルダを作成

Stable Diffusion Web UI関連のファイルをダウンロードして保存しておくためのフォルダを事前に作成しておきましょう。


準備が整ったら、早速Pythonのダウンロードから始めていきましょう!

1. Pythonのダウンロード

Python(パイソン)はAI開発やデータ分析などによく利用されているプログラミング言語です。

Stable Diffusion Web UIはこのPythonで動くので、ご自身のパソコンにPythonをダウンロードしてインストールする必要があります。

らん
らん

プログラミングかぁ…

なんだか難しそう

るん
るん

実際にプログラムを書くわけではないので、

心配しなくても大丈夫ですよ😊

Pythonのインストール
  • STEP1
    対象のバージョンのPythonをダウンロード

    Python 3.10.6ダウンロードページを開きます。

    ページを下の方にスクロールしていくと、Filesのところにインストーラーがあります。

    「0.事前準備」でご自身のWindowsが「32ビット」か「64ビット」かを確認したと思いますので、それに対応したインストーラーをダウンロードしてください。

    Windows 32ビット版の場合:「Windows installer (32-bit)」
    Windows 64ビット版の場合:「Windows installer (64-bit)」

    Pythonのインストーラーをダウンロード
  • STEP2
    Pythonのインストール

    ダウンロードしたファイルを実行して、Pythonをパソコンにインストールしていきます。

    重要なことは、最初の画面で「Add Python 3.10 to PATH」にチェックを入れるということです。

    Pythonのインストール

    インストールが終わったらCloseを押して、セットアップ画面を閉じましょう。

    Pythonのインストール完了
  • STEP3
    正しくインストールされたか確認

    Pythonが正しくインストールされたかを確認するため、コマンドプロンプトを起動します。

    コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押しましょう。

    python --version

    このようにPythonのバージョンが表示されればOKです。

    Pythonが正しくインストールされたか確認

次のステップに進みましょう。

2. Gitのダウンロード

Git(ギット)というのは、プログラムなどのファイルを管理するシステムのことです。
Stable Diffusion Web UIを構成するファイルもGitで管理されていて、それらのファイルをダウンロードするときに使います。

るん
るん

Web UIをアップデートするときにも使います

では、Gitをインストールしていきましょう。

Gitのインストール
  • STEP1
    Gitのダウンロード

    Gitのページにアクセスします。

    Standalone Installerをダウンロードします。ご自身のパソコンに合わせて、32bit版か64bit版のインストーラーをダウンロードします。

    Gitのインストーラーをダウンロード
  • STEP2
    Gitのインストール

    STEP1でダウンロードしたファイルを実行します。インストーラーが起動するので、指示に従って進めていきます。

    Gitのインストール画面

    選択肢がいろいろ出てくるのですが、すべてデフォルトのまま進めていって問題ありません。最後まで進めましょう。

  • STEP3
    正しくインストールされたか確認

    Gitが正しくインストールされたか確認します。
    コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力してEnterキーを押しましょう。

    git --version

    Gitのバージョンが表示されればOKです。

3. Web UIのダウンロード

さて、次はいよいよWeb UIをダウンロードしましょう。前の手順でインストールしたGitを使ってダウンロードします。とは言っても、難しくないので安心してください😊

エクスプローラーでStable Diffusion Web UIをダウンロードするフォルダを開きます。
そのフォルダ内で、ファイルやフォルダなどが何もないエリアを右クリックしてメニューを開きます。
メニューから「ターミナルで開く」を選択しましょう。

[Stable Diffusion Web UI] ダウンロードするフォルダで右クリックして「ターミナルを開く」

こんな画面が立ち上がります。

[Stable Diffusion Web UI] ダウンロードするフォルダでターミナルを立ち上げる

そして、Web UIをダウンロードするためのコマンドを入力します。

git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
[Stable Diffusion Web UI] ターミナルでgit cloneでダウンロードを開始
GitでStable Diffusion Web UIをダウンロード

自動的に必要なファイルのダウンロードが行われますので、終わるまで待ちましょう。
おそらく数秒で終わるはずです。

[Stable Diffusion Web UI] Web UIのダウンロード完了
Stable Diffusion Web UIのダウンロード完了
るん
るん

以上で、Stable Diffusion Web UIのインストールは完了です✨

Web UIを起動する

Web UIの初回起動

ダウンロードしたフォルダを見てみると「stable-diffusion-webui」というフォルダができていて、その中にたくさんファイルが格納されていると思います。

この中に、「webui-user.bat」というファイルがありますので、これをダブルクリックしてWeb UIを起動しましょう。自動的にコマンドプロンプトが立ち上がって、処理が進んでいきます。

初回起動では、必要なものがダウンロード&インストールされていきます。ここは場合よっては数十分かかることもあります。気長に待ちましょう☕️
なお、2回目以降は、この過程はないのですぐに立ち上がります。

今後も同じ手順でWeb UIを起動することになりますので、webui-user.batへのショートカットをデスクトップなどに作っておくと便利です。

初回起動時にはさまざまなファイルをダウンロードするのですが、ネットワーク速度が遅いと失敗してしまうことがあります。無線LANで失敗してしまう場合、有線LANで実行するとうまくいくかもしれません。

完了すると自動的にウェブブラウザが立ち上がり、Web UIの画面になるはずです。

るん
るん

こんな画面が立ち上がればOK

Stable Diffusionの初回起動画面
Stable Diffusionの起動画面

動作確認

WebUIの動作確認として、なにか画像を生成してみましょう。

「Prompt」と書いてあるテキストボックスに生成したい画像を英語の文で入力します。ここでは「かわいいネコ」ということで「cute cat」と入力してみます。

そして、隣の「Generate」ボタンを押して画像を生成します。

Stable Diffusion webUIの動作確認

少し待って生成された画像が表示されればOKです。きちんと動いています👍

Stable Diffusion webUIの動作確認
らん
らん

やったー!Stable Diffusionが動いたよ😍

るん
るん

おめでとうございます🎉これでサクサク画像を生成できますね♪

Web UIの終了方法

ブラウザを閉じただけではWeb UIは終了しません。
「webui-user.bat」を実行したときに自動的に開いたコマンドプロンプトも終了させましょう。コマンドプロンプトの右上の✕ボタンを押して閉じればOKです。

Web UIを日本語化で使いやすく

Web UIの画面はデフォルトでは英語表示です。
なんだかとっつきにくくて嫌だなぁと思う人は、次の記事を参考に日本語化してみると使いやすくなります。


次の記事ではモデルの追加方法とStable Diffusion Web UIの基本的な使い方を解説します。

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

画像生成AIで思い通りのイラストを描くためのノウハウを試行錯誤で模索しています。IT企業でAI戦略に関わっていたこともあるAIエンジニアです。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました。最近、NovelAIと出会ってまたお絵描きへの情熱を取り戻しています。

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