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【ペンタブ】筆や写楽 TSUKISHIROを実機レビュー【5000円以下】

【筆や写楽 TSUKISHIRO】レビュー
この記事は約9分で読めます。

デジタルイラストに必須の「ペンタブレット」。

ここ最近はStable DiffusionやNovelAIなどの「AIイラスト」を始める人も増えてきましたが、自分で下絵を描いたり、生成した画像を微修正するときに、ペンタブレットはとても役立ちます。

らん
らん

ペンタブレットに興味あるけど、製品多すぎ!

と困っている方のために、初心者におすすめのペンタブレットを、私が実際に使ってみて徹底レビューします🔍

今回ご紹介するのは「筆や写楽 TSUKISHIRO」です♪
それでは、いってみましょう!

「筆や写楽」って?

「筆や写楽」は日本の中小企業「RAYWOOD」が2019年に立ち上げた生まれたてのブランドです。
ペンタブレットの第一弾「KUMADORI」はロープライス・ハイコストの商品として話題になりました。

今回の「TSUKISHIRO」は2020年に発売された第二弾のペンタブです。

筆や写楽の公式サイト

るん
るん

日本の中小企業を応援する私としては注目のメーカーです👀

TSUKISHIROの仕様と外観

まずパッケージイラストがとても可愛いです🥰
この女の子はTSUKISHIROのイメージキャラクターで「月讀(つくよみ) つむぎ」ちゃんと言うそうですよ。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】イメージキャラクターが描かれたパッケージ
素敵なパッケージイラスト

TSUKISHIROを開封すると、こんな感じです。
この他にも説明書・保証書・イメージキャラクターのポストカードが入っています。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】パッケージの中身
ホワイト
外形寸法20×16.6×0.7cm
作業エリア16×10.2cm
質量246g
インターフェースUSB
筆圧感知8192レベル
ショートカットキー4個
対応OS・Windows7以降
・MacOS10.12以降
・Android6.0以降
筆や写楽 TSUKISHIROの仕様

本体

るん
るん

とっても可愛い「ホワイト」のカラー♪

まずなんといっても目を引くのは、その色。ペンタブとしてはかなり珍しい「ホワイト」です。
ペンタブは「ブラック」の製品が多いので、対照的ですね。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ペンタブでは珍しいホワイトの本体とペン

製品名でもある「月白(つきしろ)」は、日本の伝統色「月白(げっぱく)」をモチーフにしているそうです。
「月白(げっぱく)」は、その名の通り、月の光を思わせる薄い青みを含んだ白色のことで、下のような色です↓

日本の伝統色「月白(げっぱく)」のカラー

本体サイズはスマホと比較するとこれくらいです。製品仕様では「20.0×16.6×0.8cm」となっています。
作業領域(ペンを認識するエリア)は「6.3×4インチ(16×10.2cm)」です。これくらいがお絵描き用のペンタブレットとして違和感なく使える最小サイズだと思います。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】タブレットのサイズ(スマホと比較)
本体はスマホを2個並べたくらいの大きさ

厚みはそこそこあって、しっかりしています。
UGEE S640」のような傾斜はついていなくて、フラットです。
公式仕様によると、本体は「246g」、ペンは「11g」です。このサイズのペンタブとしては、平均的な重さです。

本体の左上部にファンクションキーが4個あります。
2×2の形で配置されていて、下の2つには表面に小さな突起があるので、触っただけで区別することができるようになっています。

るん
るん

細やかな配慮がうれしいですね♪

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ファンクションキー
下の2個には小さな突起があるので、触っただけで区別できる

ペン

ペンにボタンは2つです。ちょうどペンを握ったときに人差し指が来るあたりについています。
こちらも、下側のボタンには小さな突起があります。

持ち手の部分に滑り止めのゴムなどはなく、円周状の浅い溝が掘られています。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ペンにはボタンが2つ

ペンタブレットによっては、ペンのお尻の方に別のボタン(消しゴムなど)を設定できるものもあるのですが、これにはありません。
また、このペンはバッテリーも充電も不要です。

ペンケースなどは付属していませんが、ペンとタブレット本体にストラップホールがあって、付属の専用ストラップで結べるようになっています。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ペンと本体は専用ストラップで結べる
専用ストラップで結んでおけばペンをなくさない

ペンタブレットは使っているうちにペン先がすり減っていくので交換が必要になるのですが、替えのペン先が8個同梱されています。

その他

USBケーブルは本体と独立していて、外せるようになっています。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ケーブルは取り外せる
ケーブルは取り外せる

スマホやタブレットと接続するためのアダプターは「Type-C」のみ付属しています。
「Micro-B」の機器と接続したいときには、別途アダプターを用意する必要があります。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】スマホと接続するためのアダプター(Type-C)
付属のアダプターは「Type-C」のみ

他の多くのペンタブに付属しているアダプターに比べると大きめで存在感があるので、どこかに失くしてしまうことは少ない気がします。
アダプターについているループ部分の正式な使い方はわかりませんが、ケーブルの結束バンドに通しておくと、紛失防止になりそうです👌

【筆や写楽 TSUKISHIRO】アダプターをケーブルに留めておけば紛失防止

TSUKISHIROを使うための準備

TSUKISHIROを使うための準備について説明します。

使用感を知りたい人は、ここは飛ばして「TSUKISHIROを使ってみた」をご覧ください。

ドライバのインストール

ペンタブレットのドライバをインストールしましょう。

TSUKISHIROのドライバページから、OSに応じたドライバをダウンロードします。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ドライバーのダウンロード

ダウンロードしたファイルを実行して、ドライバをインストールします。

セッティング

ドライバをインストールすると、ペンタブの設定アプリ(FudeyaSharaku)もインストールされています。
ペンタブをPCに接続して、FudeyaSharakuを起動しましょう。

ディスプレイとのマッピング

まず必要な設定は、ディスプレイとペンタブレットのマッピングです。
特に複数のディスプレイを使っている人は必須です。

普通、絵を描くときはどれか1つのディスプレイで行うと思いますので、ペンタブレットはそのディスプレイとのみ対応するように設定します。

メニューの「ペンタブレット」を選択し、「作業領域」を開きます。ペンタブと対応させたいディスプレイを選択しましょう。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ペンタブとディスプレイとのマッピングを設定する

ペン

なお、ペンには2つのボタンがあります。
これらには「ペン」から任意の機能を割り当てることが可能です。

るん
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「ペン」や「消しゴム」「スポイト」など、よく使うボタンを割り当てましょう♪

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ペンの設定

ファンクションキー

タブレット本体には4個のファンクションキーがあります。
「ショートカットキー」で、任意のキーを割り当てることができます。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ファンクションキーの設定

TSUKISHIROを使ってみた

ここからは私が実際にTSUKISHIROを使ってみて感じたことを記載していきます。

線にしっかり強弱がつけられる

ペンの動きはなめらかです。ペン先のカタツキもありません。
筆圧は8192レベルで検知できるので、線にしっかり強弱もつけられます

るん
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大手のメーカーのペンタブと遜色ありません

【筆や写楽 TSUKISHIRO】線に強弱をしっかりつけられる
筆や写楽 TSUKISHIROで描いた線

ファンクションキーが便利

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ファンクションキーは左上に4個

本体の左上に4個のファンクションキーが2×2で並んでいます。このサイズのペンタブとしては、標準的な数だと思います。

下の2個には表面に小さな突起があって、触っただけで区別しやすいようになっています。

るん
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キーは位置的にも押しやすいです♪

左利きでもOKだけど…

タブレットのファンクションキーが左上にあるので、基本的には「右利き」用と思われますが、上下をひっくり返すことで「左利き」の人でも使えるようになっています。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】左利きでは上下反転させて使う
左利きでは上下反転させる(要ドライバ設定)

このときは、「FudeyaSharaku」アプリから「作業領域」ー「回転設定」を「180°」に設定する必要があります。

ただし、この場合、ケーブルが手前に来るので少し邪魔かもしれません。
また、ファンクションキーも下側にくるので、ちょっと押しづらいかもしれないです…😓

スマホ/タブレット(Android端末)で使える

付属のアダプターを使えば、Androidのスマホやタブレットに接続して使うことができます。(iOSは非対応
スマホで使えるペイントソフトを使えば、パソコンを持っていなくてもお絵描きできますね。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】スマホ(Android)と接続して使える

アダプターは「Type-C」のみなので、「Micro-B」の機器と接続したいときは別途アダプターを用意する必要があります。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】スマホと接続するためのアダプター(Type-C)

PCで使うときと比べて、スマホで使うときは作業領域が狭くなります。
(写真だと見えにくいのですが、)スマホでの作業領域が板状にドットで示されているので一目でわかりやすいです。

【筆や写楽 TSUKISHIRO】スマホでの作業エリアがドットで示されている

滑ってずれることは少ない

軽いタブレットだと、描いているときに本体が滑ってしまって困ることもあるのですが、このTSUKISHIROは比較的滑りにくいように感じます

【筆や写楽 TSUKISHIRO】本体裏の角の4箇所に滑り止め

専用ケースもキュート

TSUKISHIROには持ち運び用の専用ケースもあります。
カラーは「白群(水色)」と「薄桜(ピンク)」の二色展開です。
本体も「ホワイト」でかわいいので、専用ケースもかわいいものが用意されているのは嬉しいですね。

ペンのグリップが少し滑るかも

少しだけ気になったのは、ペンの質感です。

私が普段使っているペンタブのペンはグリップ部分がゴムのようにになっているのでしっかり握れるのですが、このTSUKISHIROのペンは持ち手部分は浅い溝が掘られているだけで材質はプラスチックのような感じです。

なので、握り心地がツルツルしていて、私はちょっとしっくり来ませんでした。

るん
るん

好みの問題かもしれませんが…

【筆や写楽 TSUKISHIRO】ペンのグリップが少し滑るかも
ペンのグリップ部分がややツルツルした感触

まとめ

TSUKISHIROを一言でいうなら、とっても可愛いペンタブです。「ホワイト」のペンタブは珍しいので、かなり目を引きます。

ボタンに小さな突起があったり、アダプターにループがあったり、スマホの作業エリアがひと目でわかるようになっていたりと、日本メーカーらしい丁寧な作りでとても好感をもちます😊

いいところ
  • サイズがコンパクトなので、持ち運びに便利
  • ペンタブとしては珍しい「ホワイト」のカラー
  • 線にしっかり強弱がつけられる
  • Androidのスマホやタブレットでも使える
  • 描いているときに本体が滑りにくい
  • ファンクションキーがあるので便利
  • アダプターが大きいので紛失しにくい
  • 専用ケース(2色展開)も販売されている
イマイチ
  • 左利きでも使えるけど、やや使いにくい可能性あり
  • ペンの質感がツルツルしている

✅本記事で紹介したペンタブレット

本品は左利きの人でも使えますが、(ファンクションキーの位置の関係上、)本体を上下ひっくり返して使うのでちょっと違和感があるかもしれません。

左利きでも上下ひっくり返さずに使いたい場合は、「CLIP STUDIO TABMATE」のようなデバイスの導入を検討してみるのもいいと思います。(本体のファンクションキーを使う必要がなくなります)

✅同じような価格帯の製品を比較するなら

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

画像生成AIで思い通りのイラストを描くためのノウハウを試行錯誤で模索しています。IT企業でAI戦略に関わっていたこともあるAIエンジニアです。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました。最近、NovelAIと出会ってまたお絵描きへの情熱を取り戻しています。

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