[2024/01/17]「NovelAI Diffusion V3」で画風呪文の効き具合などが変わったため、最新情報を反映して記事を加筆・修正しました。
NovelAIで使える様々な画材
水彩、パステル、マーカー、色鉛筆、…世の中には数多くの「画材」があります。それぞれに特徴があり、この画材の持つ個性が絵に彩りを与え「画風」を生み出します。
NovelAIでも、画材を表す呪文(プロンプト)を使うことで、イラストにその画材のタッチを加えることが可能です。
本記事では、私が実際に試してみた画風呪文をご紹介します🖌️
画風呪文を使うときのポイント
それぞれの画材の紹介に入る前に、重要なポイントをお伝えしておきます。このポイントを抑えておかないと、なかなか思い通りのタッチにならないかもしれません。
画材の効果は「強調タグ」で調整
画材呪文の種類やプロンプトの組み合わせなどによっては、効果が現れにくい場合があります。
たとえば、下のイラストは「watercolor(medium)」という「水彩絵具」のプロンプトを使っていますが、あまり水彩画っぽさは感じませんよね?
このようなときは、強調タグ({ })を使って呪文をしっかり強調しましょう。
このイラストの場合は、強調タグを5個ほど重ねると水彩画っぽさが現れてきました。
呪文が効かないとあきらめずに「強調」してみましょう!
✅参考記事
>> 【NovelAI】呪文の{強調}と[弱化]はAIイラスト上達に必須!
「NovelAI Diffusion V1」モデルでは、画材の呪文の種類によって、リアル顔になるものがあります。
例えば、「ボールペン画」を表す呪文を使うと、左側のイラストのようにリアルな描写になります。これはこれでいいのですが、もっとアニメっぽいタッチにしたいというときはネガティブプロンプトにrealisticを指定すると良いです。
最新の「V3」モデルでは、このように予期せずリアル顔になることはありません
画材呪文の一覧
ここからは個別の画材呪文(タグ)を紹介していきます。画材によって「ふんわり系」「かっちり系」「モノクロ系」と分けてみました。
ふんわり系の画材
まずはふんわりとした表現に適した画材についてご紹介!アナログの優しいタッチを出したいときにピッタリです。
水彩絵具:watercolor (medium)
NovelAIの画材を表現する呪文の中でも、水彩は最も画材の特徴が出やすいものの1つです。
「watercolor (medium)」は私のオススメ呪文です!
色鉛筆:colored pencil (medium)
水彩色鉛筆:watercolor pencil (medium)
NovelAIでの水彩色鉛筆は、水彩絵具同様に効果が比較的出やすい呪文です。それほど強調しなくても十分水彩色鉛筆らしさを実感できるでしょう。
コピック:copic painting
「パステル」は、美しい発色とやわらかな風合いが特徴の画材です。手や布、擦筆などによるぼかし表現も可能で、印象派の画家が使用したことでも知られます。混色が難しく、ある程度の色数が必要とされる一方で、準備や後片付けが簡単で手軽に楽しめる点は魅力です。
NovelAIにおいては「V1」では使うことができた呪文ですが、残念ながら「V3」ではほとんど効果がありません。
かっちり系の画材
次は、メリハリをつけてかっちりとした表現ができる画材について紹介します。
アクリル絵の具:acrylic paint (medium)
私はあまりアナログ画材に詳しくないので、NovelAIで「アクリル絵具らしさ」が出ているかどうかよくわからないのが正直なところですが、水彩絵具ともオイルペイントとも違う表現にはなっているようです。
油彩絵具:oil painting (medium)
V1モデルでは、oil painting (medium)は効果を強調すると「リアル顔」になってしまって扱いが難しかったのですが、V3ではバランスの取れた使いやすい画材になりました✨
ガッシュ:gouache (medium)
浮世絵:ukiyo-e
少し変わり種の画材(画風)として使えるのが「浮世絵(ukiyo-e)」です。
「浮世絵」は、江戸時代に流行した風俗画のことで、当時人気の役者や風景などが描かれました。有名な浮世絵師には「東洲斎写楽」や「葛飾北斎」「歌川広重」などがいます。
イラストマーカーといえば、「コピック」が有名でしょうか。マーカーで描いたイラストは発色が鮮やかで、濃淡を表現することもできるので、立体感や陰影を描くことも可能です。輪郭線をはっきりと強調することができ、広い面積も塗りやすいという利点があります。
NovelAIのマーカーは、効果がはっきり現れます。かなり目を惹く絵柄になるでしょう。
率直にいうと「濃ゆい」です(笑)
あまりリアル調にもなりませんし、強調しなくても十分濃いので、タグの微調整はそれほど必要なさそうです。逆に、弱化タグ([])を使ってマーカーの効果を少し弱めてもいいかもしれません。
木版画とは、平たい木の板に、彫刻刀で模様や図柄を刻み、インクをつけて紙や布などに転写する版画の一種です。日本の浮世絵も版画で刷られたものが多くあります。模様や色使いが独特で、手作業ならではの味わいが魅力です。
NovelAIの画材の中でも、木版画はちょっと変わり種です。このタグは効果が弱く、何度か強調タグを重ねる必要があります。問題点というかちょっと笑ってしまう点として、タグを強調していくと服装が和服になってしまいます(笑)
上のイラストも「白いブラウス」を指定しているのに、着物になっちゃいました😅服装のコントロールが難しい呪文です。
モノクロ系の画材
最後はモノクロ系の画材です。カラーとして呪文を使うこともできますが、モノクロの方が画材の良さを活かせるのではないかと私は思っています。
モノクロ(白黒)にするために、それぞれの画材呪文と合わせて、monochromeやgreyscaleといったタグも併用すると良いです。
鉛筆:graphite (medium)
NovelAIで鉛筆画のタッチにするためにはpencilではなくgraphite (medium)というタグを使います。
またsketchというタグも合わせて使うと、まるでスケッチブックに走り書きしたような味わいのイラストになります。
ボールペン:ballpoint pen (medium)
NovelAIでは、ballpoint pen (medium)というタグになりますが、monochromeをつけてモノクロにした方がよりボールペン感が出ると思います。ぱっと見、鉛筆画に似ていますが、ボールペンの方がより輪郭がはっきりしている印象です。
ミリペン:millipen (medium)
NovelAIでは、ボールペンとの違いがほとんどありません。タグを強調してもあまり変化がありません。
インク:ink (medium)
万年筆インクは本来筆記具というイメージですが、画材としても人気があります。
NovelAIでは ink (medium) という呪文で表現することができ、強調していくとアナログ独特の味わいが生まれます。個人的にはインクがほとばしるようなもっと荒々しいタッチを期待していましたが、キレイにまとまりのあるタッチになるようです。
画風呪文で新しい彩りを!
NovelAIでは画風・画材もプロンプト(呪文)で指定することができます。
画風呪文を使うと、いつものイラストに新しい彩りを与えることができるので、AIイラストがますます楽しくなりますね😊
普段と違うタッチで描きたくなったら、ぜひ「画風呪文」をお試しください♪
✅他にもこんな呪文があります
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