
設定にある「シード値」って何…?
NovelAIの画像ジェネレーターの下の方に「ステップ」や「サンプラー」と並んで「シード値」という設定があります。

この「シード値」はどんなときに使う設定なのかご存知でしょうか?
本記事ではNovelAIにおける「シード値」の使い方について解説します。
「シード値」でキャラ・構図を固定する
「シード値」とは端的に言うと、「キャラや構図を固定したまま、イラストを少し変えたい!」というときに役立つ機能です。
気に入ったイラストができた場合、少し変えたいと思ってプロンプトを変えるとまったく違うイラストになります。そのようなときに便利な機能です。

順に説明していきますので安心してくださいね♪
例えば、以下のようなプロンプトでイラストを生成するとしましょう。「雪の中の金髪少女」というイメージです。
1girl, short hair, blonde hair, green eyes, smile, coat, skirt, snow
NovelAIではイラストを生成するたびに、ランダムにキャラや構図が生まれます。ランダムで様々なイラストを得られるので「ガチャ」とも呼ばれていますね。
先ほどのプロンプトでイラストを生成してみると、様々なイラストが生まれました。

気に入ったイラストが生まれるまで何度もチャレンジして、次のイラストが気に入ったとしましょう。

ここであなたは思います。「この娘の頭、寒そうだな」と。優しいあなたは、この娘に「ニット帽」をかぶせてあげたくなりました。

さて、どうしますか?
シンプルに考えると、先ほどのプロンプトにニット帽を意味する「beanie」を追加してイラスト生成してみればいいと思いますよね。やってみましょう。


あら…?全然違う構図になっちゃった
せっかくさっきの絵が気に入っていたのに、要素を少し追加するだけでまったく違う絵になってしまうのでは困ってしまいますよね。こんなときに役立つのが「シード値」です。
「シード値」って何?
シードは「AIに最初に与えるノイズのパターン」
「シード値」の使い方を説明する前に、そもそもシードというのは一体何なのかをざっくり知っておきましょう。
NovelAIのような画像生成AIでは、ぼやっとした「ノイズ」画像からだんだん絵を作っていくという過程を踏みます。

この「最初に与えられるノイズ」が変わることによって最終的な絵が変わるというわけです。そして、このノイズのパターンを表す数値が「シード値」です。シードは「種(タネ)」という意味ですが、まさにこの「種」を元にしてAIがイラストを育てていくわけですね。

「種」が変われば育つ植物も変わる、と考えるとイメージしやすいでしょうか
シード値によって最終的な絵が変わるのだとすれば、シード値を同じにすれば最終的に得られる絵は似たものになりやすいというわけですね。
生成画像のシード値の確認方法
NovelAIで生成したイラストの下部を見るとなにやら数字が並んでいると思います。これがシード値です。

「シード値」を固定してプロンプトを変える

では、「シード値」を固定して、ニット帽を追加してみましょう♪
先ほどと同じようにプロンプトにbeanieを追加します。
このまま画像生成するとまったく違う雰囲気のイラストになってしまうので、画像を生成する前に元のイラストと同じシード値を指定します。
イラスト下部のシード値をクリックすると、その値が自動的に「シード値」設定にコピーされます。
もしくは、手動で「シード値」を入力しても構いません。
これでシード値を固定することができました。この状態でイラストを生成します。

生成されたイラストはこのようになりました。


元のイラストの雰囲気に近い!
どうでしょうか?元のイラストとほぼ同じキャラ・構図でニット帽が追加されましたね✨
このように気に入ったイラストのシード値を指定してイラストを生成すれば、キャラや構図をある程度保ったまま別のイラストを生成できるというわけです。

お気に入りのイラストを少しだけ変えたいときに便利な「シード値」♪
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