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Stable Diffusionの利用方法 3パターンを解説

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らん
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Stable Diffusionってどうやって始めればいいの?

るん
るん

大きく3つのパターンがありますよ!

Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)は、AIが画像を生成する技術の一つです。絵を描くのが得意でなくても、テキストを入力するだけで美しい画像を作れるため、多くの人に人気があります。

Stable Diffusionはさまざまなタッチの絵を描ける
Stable Diffusionで生成した画像

利用者も多いので、インターネット上にも多くの情報があります。しかし、情報が多すぎて「結局、どうやって始めればいいの?」と逆に迷ってしまう方も多いでしょう。

この記事では、Stable Diffusionの利用方法を 「①自分のPCで動かす」「②クラウドで動かす」「③Webサービスを利用する」 という3つのパターンに分けて、初心者の方にもわかりやすく解説します。

るん
るん

あなたにピッタリな方法で始めましょう♪

利用方法は3パターン

Stable Diffusionは誰でも無償で利用・開発ができる「オープンソース」なので、さまざまな方法で利用できます。利用方法は大きくは3パターンです。

Stable Diffusionの利用方法
  • ローカル環境:自分のPCにStable Diffusionをセットアップする
  • クラウド環境(レンタル型):借りたクラウドにStable Diffusionをセットアップする
  • クラウド環境(サービス型):すぐに使えるアプリやWebサービスとして利用する
Stable Diffusionの3パターンの利用方法
らん
らん

うーん、ちょっとイメージしにくいです…

るん
るん

では「料理」にたとえてみましょう♪

この3つの利用方法は「料理」にたとえるとイメージしやすいかもしれません。

「料理」でたとえたStable Diffusionの利用方法
  • ローカル環境:自宅のキッチンで料理をする
  • クラウド環境(レンタル型):“レンタルスペース”にキッチンを設置して料理をする
  • クラウド環境(サービス型):器具がそろった“レンタルキッチン”で料理をする

このように考えると「①ローカル環境」が一番気兼ねなく使えそうですよね。「③クラウド環境(サービス型)」は自宅に設備がなくても簡単に使えて便利そうです。
まさにそのようなイメージでいいと思います。

① ローカル環境

「ローカル環境」、つまり自分のPCにStable Diffusionをセットアップする方法はもっとも自由度が高い方法です。その反面、高性能なPCを用意したり、自分で環境をセットアップしたりと、Stable Diffusionが使えるようになるまでにお金や手間がかかるのが難点です。

メリット
  • 画像を好きなだけ生成できる
  • カスタマイズや機能拡張がしやすい
  • 長期的に見るとコストを抑えられる
デメリット
  • 高性能なPCが必要
  • トラブルが起きたときに自分で解決しなければならない

Stable Diffusionが出始めた頃は自力で環境をセットアップしなければならず難易度が高かったのですが、今は「Stability Matrix」というツールで簡単にStable Diffusionの利用環境をセットアップ・管理できます。

😊 こんな人におすすめ!

  • がっつり画像生成をしたい
  • 自分好みにカスタマイズしたい
  • 高性能なPCを持っている or 買ってもいい

この方法の一番のネックは、PCに高い性能が求められるため、PCを買うなら15万円前後の初期投資が必要になることです。しかし、一度環境を作ってしまえば、いつでも好きなだけ画像生成を楽しむことができるので、長期的には一番オススメできる方法です。

るん
るん

すでに高性能なPCを持っているなら、迷わずこの方法がオススメです!

[Stable Diffusionの利用方法] ローカル環境

② クラウド環境(レンタル型)

高性能なPCを用意できない場合は、クラウドを借りるという方法があります
高性能なクラウドをレンタルして、そこにStable Diffusionをセットアップして動かします。

メリット
  • 高性能なPCは必要ないので初期コストを抑えられる
  • カスタマイズの自由度は高い(「ローカル型」と同程度)
デメリット
  • 継続的にクラウドのレンタル料金がかかる
  • セットアップに手間がかかる

😊 こんな人におすすめ!

  • 高性能なPCを持っていない人
  • まずは低コストで試してみたい人

🌐 クラウドサービスの例

  • ConoHa AI Canvas
  • GPUSOROBAN
  • Google Colab
  • Vast.ai など

クラウドサービスならインターネット接続さえできれば、どこからでも利用可能というメリットもあります。ただし、基本的にはクラウドのレンタル料金がかかります。また、長時間使うと追加料金が発生する場合もあるので、契約プランを入念に検討することが必要です。

るん
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初期投資を抑えて自由度も確保したいなら、この方法がオススメです

[Stable Diffusionの利用方法] クラウド環境(レンタル型)

この方法はクラウドをレンタルするため基本的には有料になりますが、Google Colabの無料プランで楽しむ方法もあります。ただし、ソースコードを直接書いて実行するため、使い勝手は悪いです。

Google Colaboratory(グーグル コラボラトリー)は、プログラムをGoogleのクラウド上で動かすことができるサービスです。無料プランもあります。

この無料プランの範囲内で、Stable Diffusionを動かすこともできます。
ただし、コードを直接実行するため操作性が悪いことと、Stable Diffusionを使いすぎると一時的にストップがかかるという制限があります。

本格的にStable Diffusionを使うというよりは、Stable Diffusionがどのようなものなのかお試しするという感覚で使うのがいいと思います。

参考記事:Google ColabでStable Diffusionを使う方法を解説

るん
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でも個人的にはあまりオススメしません…

どうしても無料でStable Diffusionを利用したいのであれば、次にご紹介する「③クラウド環境(サービス型)」で無料サービス(例「SeaArtの無料プラン」)を探した方が良いと思います。

③ クラウド環境(サービス型)

もっとも簡単にStable Diffusionを利用するならこの方法です。
自分でセットアップするのではなく、Stable Diffusionを使う環境を整えて提供しているサービスを利用します。

代表的なサービスには、「DreamStudio」や「Stable Diffusion Online」「SeaArt」などがあります。これらのサービスは、ウェブブラウザやスマホアプリで簡単に画像を生成できます。

特に「SeaArt」は人気のサービスで機能も豊富です。何より、毎日一定枚数だけ無料生成できるので初心者にもハードルが低いという点が魅力です。

メリット
  • すぐに利用できる
  • 初期コストを抑えられる
  • 初心者でも手軽に試せる
  • スマホやタブレットでも利用可能
デメリット
  • 画像の生成速度やどこまでカスタマイズできるかなどはサービス提供側に依存する
  • (有料プランの場合)継続的に料金がかかる

😊 こんな人におすすめ!

  • 手軽に試してみたい
  • ソフトのインストールや設定が面倒

この方法は手軽に始められる反面、画像生成の仕様はサービス提供側に依存するため、自由度は低くなります。Stable Diffusionは拡張機能などが多く公開されていますが、そのような拡張ができるかどうかもサービスによります。

らん
らん

お手軽な反面、自由度は低いのね…

るん
るん

“レンタルキッチン”のようなものですから好き放題はできませんよね

[Stable Diffusionの利用方法] クラウド環境(サービス型)

利用方法の選び方ガイド

本記事で紹介した3つの方法の特徴をまとめると次の通りです。

利用方法①ローカル②クラウド(レンタル型)③クラウド(サービス型)
概要自分のPCにStable Diffusionをセットアップする借りたクラウドにStable Diffusionをセットアップするすぐに使えるアプリやWebサービスとして利用する
メリット好きなだけ生成できる
カスタマイズしやすい
長期的には低コスト
初期コストを抑えられる
比較的カスタマイズしやすい
すぐに利用できる
初期コストがほぼかからない
スマホからも利用可
デメリット高性能なPCが必要セットアップが大変
クラウド利用料がかかる
カスタマイズがほぼできない
サービス利用料がかかる

それぞれの利用方法におすすめの人はこんな感じです。

  • ローカル → ガンガン画像を生成したい、高性能なPCを用意できる
  • クラウド(レンタル型) → 高性能なPCを用意するのが難しいけど、カスタマイズも楽しみたい
  • クラウド(サービス型) → 今すぐに遊びたい

筆者としては、以下のようにお手軽な方法から段階的にステップアップしていく方法がおすすめです。利用のハードルが低い方法から順に試していき、自分として最適なコストと効果のバランスを見極めていくのが良いと思います。

Stable Diffusionを見極める3STEP
  • 「Animagine」のデモサイトを体験する
  • 「SeaArt」の無料プランを試す
  • 本格的に始める:「ローカル」「クラウド(レンタル型)」「クラウド(サービス型)」
るん
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①②は「クラウド環境(サービス型)」なので気軽にトライできます♪

STEP1:「Animagine」のデモサイトを体験

https://huggingface.co/spaces/Asahina2K/animagine-xl-4.0 でStable Diffusionを体験できます。Stable Diffusionはモデルを切り替えることによって、さまざまな絵柄で生成できるのですが、この「Animagine」はアニメ系人気モデルの一つです。

このデモページでお試し生成ができるので、何枚か画像を生成してみてStable Diffusionの性能に驚きましょう!

「Prompt」と書いてあるところが「プロンプト」の入力欄です。「プロンプト」は、画像生成AIに描いてほしい絵を指示するためのテキスト(言葉)です

Animagineのデモサイト

初めはあまり深く考えずに、以下のように単語を英語にしてカンマで区切って並べればOKです。

AIイラストのプロンプト作成までの流れ

たとえば「夕暮れの教室で微笑む金髪ポニーテールの制服少女」なら次のようなプロンプトになります。

girl, blonde hair, ponytail, school uniform, smile, classroom, sunset

プロンプトを入力したら「Generate」ボタンをクリックして画像を生成します。

プロンプトの基本的な考え方や、どんなフレーズ(タグ)があるのかはこちらの記事をご参考にしてみてください。

るん
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「髪型」や「服装」など、ながめているだけでも楽しいですよ♪

STEP2:「SeaArt」の無料プラン

デモサイトを試してみて「もっといろんなモデルも試してみたいなぁ、でもお金がかかるのは嫌だなぁ」と思った人は、次は「SeaArt」の無料プランを試してみると良いでしょう。


無料プランでも「1日に約75枚」の画像を生成できます。モデルもいろいろ選ぶことができるので、一通りStable Diffusionの魅力を体験できるはずです。

SeaArtへのアカウント登録方法や使い方はこちらの記事で解説しています。

STEP3:本格的に始める

ここまでやってみて、もっと本格的にStable Diffusionで画像生成したくなったあなたには3つの選択肢があります。

  • SeaArtの有料プランに移行する(もちろん他のクラウドサービスでもOK)
  • 「①ローカル環境」で動かす
  • 「②クラウド環境(レンタル型)」で動かす

「STEP2」まで体験していれば、Stable Diffusionでどのようなことができるのかだいたいご理解できていると思います。あとは、それに対してどれくらいのコストをかけられるかを考えて「3パターン」のいずれかを選択してみましょう。

るん
るん

もちろんこのまま「無料プラン」で続けるのもアリですよ♪

らん
らん

ゆっくり考えてみてね

Stable Diffusionの3パターンの利用方法
  • 「①ローカル環境」で楽しみたいあなた:次はこちらの記事がオススメ

Stable Diffusionは、画像生成を楽しむためのツールとして、多くの選択肢が開かれています。

自分のPCを使うか、クラウドサービスで手軽に使うか、いろいろな方法がありますので、自分のニーズに合った方法を選んで、楽しいクリエイティブライフを送ってください!

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

AIイラスト・AIマンガ創作のノウハウを発信しています。もともとはIT企業で働いていたエンジニアです(現在は独立)。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました…が、2022年に「NovelAI」と出会ってお絵描きへの情熱を取り戻しました!

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