ネガティブプロンプトって何?
ネガティブプロンプト=「コレは描かないで!」
「ネガティブプロンプト」とはNovelAIに「コレは描かないで!」という指示のこと
NovelAIは学習元のデータの影響からか、やたらセクシーなイラストが生成される傾向にあります。人によっては「セクシーな描画をしてほしくない」と思うことがあるでしょう。
ネガティブプロンプトはこのようにある要素をイラストに描きたくないときに活用できる機能です。つまり、NovelAIに描画してほしくない要素を指示することができる機能のことなのです。
ネガティブプロンプトはどこで入力する?
ネガティブプロンプトは「除外したい要素」で入力できます
NovelAIでは、ネガティブプロンプトはプロンプトの入力エリア付近にある「除外したい要素(英語メニューだとUndesired Content)」という項目から入力できます。
ネガティブプロンプトで何ができる?
例としてネガティブプロンプトでセクシーな描写を控えめにしてみましょう
NovelAIは、何も気にせずに女性のイラストを生成すると、かなりセクシーになってしまいます。例えば、プロンプトに「girl」とだけ入力して、イラスト生成してみます。すると、自分の部屋でないと見られないようなセクシーなガールが描き出されます。(際どい画像なので、ここでは載せません😳)
これはこれでいいのでしょうが、セクシーな描写を避けたい場合もありますよね。そんなときには、ネガティブプロンプトに指示をすれば、セクシー描写を避けてイラスト生成することができます。
このとき考えなければいけないのは、ネガティブプロンプトにどのようなタグを指定すればよいかということです。
まず候補として考えられるのは、ポルノ描写を避けるお決まりのワードである「nsfw(ポルノや暴力描写)」です。なので、ひとまずnsfwをネガティブプロンプトに指定して、girlのイラストを生成してみましょう。
実はこれだけだと、セクシー具合はあまり変わりません😳(画像も控えさせていただきます)
もう少しネガティブプロンプトを追加してみましょう。
生成されたセクシーなガール達はどれも胸が大きいので「huge breasts」をネガティブプロンプトに指定してみましょう。
このようなイラストが生成されました。ネガティブプロンプトを指定しないときと比べると、セクシーな描写が控えめになったことがわかりますね。
これなら職場でも見れますね(笑)
このように描写したくない要素をネガティブプロンプトに指定することで、その描写を避けることができるようになります。
ネガティブプロンプトの活用例
「ネガティブプロンプト(除外したい要素)」は「描きたくない要素を除外する」という機能ですが、主に2つの活用法があります。
- 絵の品質を上げる(=「低品質な要素」を除外する)
- 絵から余計な要素を除外する
絵の品質を上げる
「低品質な要素」をネガティブプロンプトに指定することで、絵の品質を上げることができます。
んー…どういうこと?
たとえば、「bad anatomy(おかしな身体)」「blurry(ぼやけた)」「worst quality(品質が最悪)」などのタグをネガティブプロンプトに指定すればこれらの描写を避けて画像が生成されます。
つまり結果的に絵の品質が上がるというわけです。
品質が悪い絵をあえて描きたいというケースは普通ないと思うので、基本的にこれらのタグはいつでもネガティブプロンプトに指定しておくと良いです。
NovelAIでは「除外したい要素プリセット」の設定で、「低品質を表すタグ」をネガティブプロンプトに自動で指定してくれます。
「NAI Diffusion Anime V3」モデルでは、「除外したい要素プリセット」で以下の選択肢があります。
- 強い
- 弱い
- 人間に重点を置く
- 指定なし
これらのいずれかを選択すると、それぞれに応じた複数のタグが裏側でネガティブプロンプトに指定されて画像生成が行われます。
つまり、「絵の品質を補正してくれる機能」と考えればよいでしょう。
補正の度合いの強さはおおむね「指定なし」<「弱い」<「強い」<「人間に重点を置く」の順です。
同じプロンプトでシード値を固定し、「指定なし」と「人間に重点を置く」で結果を比べてみましょう。
明らかに「人間に重点を置く」の方がクオリティが上がっていますね✨
また、個別に「低品質を表すタグ」をネガティブプロンプトに指定したい場合は、以下のようなタグが使えます。
bad anatomy | おかしな身体 |
blurry | ぼやけた |
low quality | 低品質 |
error | エラー |
text | 文字 |
fewer digits | 指が足りない |
cropped | イラストの欠け |
signature | 署名 |
username | ユーザー名 |
normal quality | 通常品質 |
bad hands | おかしな手 |
watermark | ウォーターマーク |
worst quality | 最低品質 |
missing fingers | 指の消失 |
extra digit | 指が余分 |
lowres | 低解像度 |
missing arms | 腕の消失 |
bad feet | おかしな足 |
long neck | 長い首 |
bad proportions | おかしなプロポーション |
ugly | 醜い |
disfigured | 醜い |
duplicate | 二重の |
extra legs | 足が余分 |
余計な「物体」を削除する
ネガティブプロンプトの最も典型的な使い方は「イラストに描かれてしまった余計な物体を削除する」ことではないかと思います。
このキツネ耳ガールのイラストで「しっぽ」が邪魔だとしましょう。
こんなとき、ネガティブプロンプトに「fox tail」を指定することで、しっぽを取り除くことができます。
もう一つ、よくある例を挙げておきましょう。
NovelAIで生成されたガールは「赤面」していることがよくあります。
ほっぺが赤いのは可愛くていいのですが、ちょっと赤面しすぎでしょと思う方は、ネガティブプロンプトに「blush」を入れておくといいでしょう。赤面がなくなります。
実は、ネガティブプロンプトで指定するタグにも強調と弱化が使えます。
なので、例えば、blushにしても、少しだけ赤みを残しておきたいという場合はblushの効果を弱化しておくと、ほっぺに少し赤みが残せます。強調と弱化を上手く活用してみましょう♪
余計な「表現」を削除する
ネガティブプロンプトで削除できるのは、「物体」だけではありません。「表現」も削除することができます。これを使うと絵柄を調整することができるので便利です。
ここでは3つ例を挙げてみましょう。
「リアルな表現」を削除する
最初の例として「リアルな表現」を削除してみましょう。
次の画像の左側はやや「リアルな表現」になっていますよね。この絵で「リアルな表現」を取り除いてもっとアニメ調にしたいという場合は、ネガティブプロンプトに「realistic」を指定します。
「3D表現」を削除する
ネガティブプロンプトに「3d」を指定することで、立体的な絵柄を平面的な絵柄に調整することができます。
「3D」の表現を削除した、というわけですね
「視線」を削除する
ネガティブプロンプトを使って構図を調整することもできます。例えば、このイラストでは女性がこっちを向いていますね。
日常のスナップショットのような絵にするために、この女性の視線をずらしたいとします。その場合、このイラストから「こっちを向いている(look at viewer)」という要素を削除すればよいはずです。
元絵を残すためにSeed値を固定して、ネガティブプロンプトに「look at viewer」を追加してみましょう。
あっちを向いてくれました👍
ネガティブプロンプトは必須のワザ
ネガティブプロンプトは単純に「余計な物体を削除する」だけではなく、絵の品質を上げたり、「表現」を調整したりすることにも活用できます。上手なAIイラストを描くために必須のワザと言っていいでしょう。
自分の描きたいイラストのイメージに合わせて、ジャマな要素をネガティブプロンプトでうまく削除するようにしましょう。
ネガティブプロンプトの活用はアイデア次第!
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