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【NovelAI】ネガティブプロンプトで描きたくないモノを削除!

NovelAIのネガティブプロンプトはどう使う?便利な活用方法も紹介!
この記事は約8分で読めます。

ネガティブプロンプトって何?

ネガティブプロンプト=「コレは描かないで!」

るん
るん

「ネガティブプロンプト」とはNovelAIに「コレは描かないで!」という指示のこと

NovelAIは学習元のデータの影響からか、やたらセクシーなイラストが生成される傾向にあります。人によっては「セクシーな描画をしてほしくない」と思うことがあるでしょう。

ネガティブプロンプトはこのようにある要素をイラストに描きたくないときに活用できる機能です。つまり、NovelAIに描画してほしくない要素を指示することができる機能のことなのです。

ネガティブプロンプトはどこで入力する?

るん
るん

ネガティブプロンプトは「除外したい要素」で入力できます

NovelAIでは、ネガティブプロンプトはプロンプトの入力エリア付近にある「除外したい要素(英語メニューだとUndesired Content)」という項目から入力できます。

NovelAIでは「除外したい要素」でネガティブプロンプトを指定できる
ネガティブプロンプトを入力するエリア

ネガティブプロンプトで何ができる?

るん
るん

例としてネガティブプロンプトでセクシーな描写を控えめにしてみましょう

NovelAIは、何も気にせずに女性のイラストを生成すると、かなりセクシーになってしまいます。例えば、プロンプトに「girl」とだけ入力して、イラスト生成してみます。すると、自分の部屋でないと見られないようなセクシーなガールが描き出されます。(際どい画像なので、ここでは載せません😳)

これはこれでいいのでしょうが、セクシーな描写を避けたい場合もありますよね。そんなときには、ネガティブプロンプトに指示をすれば、セクシー描写を避けてイラスト生成することができます。

このとき考えなければいけないのは、ネガティブプロンプトにどのようなタグを指定すればよいかということです。

まず候補として考えられるのは、ポルノ描写を避けるお決まりのワードである「nsfw(ポルノや暴力描写)」です。なので、ひとまずnsfwをネガティブプロンプトに指定して、girlのイラストを生成してみましょう。

「nsfw」は「Not safe for work」を意味する英語圏でのネットスラングで「職場で閲覧注意」という意味です。ポルノや暴力描写などのコンテンツに用いられることが多いです。

実はこれだけだと、セクシー具合はあまり変わりません😳(画像も控えさせていただきます)
もう少しネガティブプロンプトを追加してみましょう。

生成されたセクシーなガール達はどれも胸が大きいので「huge breasts」をネガティブプロンプトに指定してみましょう。

ネガティブプロンプトを指定
ネガティブプロンプト-nsfw,huge breasts

このようなイラストが生成されました。ネガティブプロンプトを指定しないときと比べると、セクシーな描写が控えめになったことがわかりますね。

るん
るん

これなら職場でも見れますね(笑)

このように描写したくない要素をネガティブプロンプトに指定することで、その描写を避けることができるようになります。

ただし、心に留めておいていただきたいのは、ネガティブプロンプトを指定してもその要素が必ず排除されるわけではないということです。タグを試行錯誤したり、何度も生成し直したりしながら絵を調整していくことになると思っておいた方がよいと思います。

ネガティブプロンプトの活用例

「ネガティブプロンプト(除外したい要素)」は「描きたくない要素を除外する」という機能ですが、主に2つの活用法があります。

  • 絵の品質を上げる(=「低品質な要素」を除外する)
  • 絵から余計な要素を除外する
ネガティブプロンプトの活用法

絵の品質を上げる

「低品質な要素」をネガティブプロンプトに指定することで、絵の品質を上げることができます。

らん
らん

んー…どういうこと?

たとえば、「bad anatomy(おかしな身体)」「blurry(ぼやけた)」「worst quality(品質が最悪)」などのタグをネガティブプロンプトに指定すればこれらの描写を避けて画像が生成されます。
つまり結果的に絵の品質が上がるというわけです。

品質が悪い絵をあえて描きたいというケースは普通ないと思うので、基本的にこれらのタグはいつでもネガティブプロンプトに指定しておくと良いです。

NovelAIでは「除外したい要素プリセット」の設定で、「低品質を表すタグ」をネガティブプロンプトに自動で指定してくれます。

[NovelAI] 「除外したい要素のプリセット」設定

「NAI Diffusion Anime V3」モデルでは、「除外したい要素プリセット」で以下の選択肢があります。

  • 強い
  • 弱い
  • 人間に重点を置く
  • 指定なし

これらのいずれかを選択すると、それぞれに応じた複数のタグが裏側でネガティブプロンプトに指定されて画像生成が行われます。

たとえば、「弱い」を指定すると、裏では「nsfw, lowres, jpeg artifacts, worst quality, watermark, blurry, very displeasing」というタグがネガティブプロンプトに指定されています。

つまり、「絵の品質を補正してくれる機能」と考えればよいでしょう。
補正の度合いの強さはおおむね「指定なし」<「弱い」<「強い」<「人間に重点を置く」の順です。

[NovelAI] 「除外したい要素のプリセット」の強さ

同じプロンプトでシード値を固定し、「指定なし」と「人間に重点を置く」で結果を比べてみましょう。

[NovelAI] 「除外したい要素のプリセット」比較
るん
るん

明らかに「人間に重点を置く」の方がクオリティが上がっていますね✨

また、個別に「低品質を表すタグ」をネガティブプロンプトに指定したい場合は、以下のようなタグが使えます。

bad anatomyおかしな身体
blurryぼやけた
low quality低品質
errorエラー
text文字
fewer digits指が足りない
croppedイラストの欠け
signature署名
usernameユーザー名
normal quality通常品質
bad handsおかしな手
watermarkウォーターマーク
worst quality最低品質
missing fingers指の消失
extra digit指が余分
lowres低解像度
missing arms腕の消失
bad feetおかしな足
long neck長い首
bad proportionsおかしなプロポーション
ugly醜い
disfigured醜い
duplicate二重の
extra legs足が余分
ネガティブプロンプトに使えるタグ

上記に挙げたタグは「元素法典(画像生成AIで美しいイラストを生成するためのタグ群)」で、ネガティブプロンプトとして登場する頻度の高いタグを集めたものです。

余計な「物体」を削除する

ネガティブプロンプトの最も典型的な使い方は「イラストに描かれてしまった余計な物体を削除する」ことではないかと思います。

このキツネ耳ガールのイラストで「しっぽ」が邪魔だとしましょう。

NovelAIで生成したキツネ耳ガール
キツネ耳ガール

こんなとき、ネガティブプロンプトに「fox tail」を指定することで、しっぽを取り除くことができます。

NovelAIで生成した「しっぽなしの」キツネ耳ガール
しっぽなしのキツネ耳ガール

このときただネガティブプロンプトに「fox tail」と指定して画像を再生成すると、元のイラストから構図などが変わってしまいます。上のイラストのように元のイラストの雰囲気をなるべく変えずにある要素だけを削除したいという場合は、Seedを固定するようにしましょう。

もう一つ、よくある例を挙げておきましょう。

NovelAIで生成されたガールは「赤面」していることがよくあります。

NovelAIで生成した赤面ガール
赤面するガール

ほっぺが赤いのは可愛くていいのですが、ちょっと赤面しすぎでしょと思う方は、ネガティブプロンプトに「blush」を入れておくといいでしょう。赤面がなくなります。

ネガティブプロンプトで赤面を抑える
ネガティブプロンプトで赤面を抑える

実は、ネガティブプロンプトで指定するタグにも強調と弱化が使えます。
なので、例えば、blushにしても、少しだけ赤みを残しておきたいという場合はblushの効果を弱化しておくと、ほっぺに少し赤みが残せます。強調と弱化を上手く活用してみましょう♪

ネガティブプロンプトも強調・弱化できる
ネガティブプロンプトも強調・弱化できる

余計な「表現」を削除する

ネガティブプロンプトで削除できるのは、「物体」だけではありません。「表現」も削除することができます。これを使うと絵柄を調整することができるので便利です。

ここでは3つ例を挙げてみましょう。

「リアルな表現」を削除する

最初の例として「リアルな表現」を削除してみましょう。

次の画像の左側はやや「リアルな表現」になっていますよね。この絵で「リアルな表現」を取り除いてもっとアニメ調にしたいという場合は、ネガティブプロンプトに「realistic」を指定します。

ネガティブプロンプトで「リアルな表現」を削除
ネガティブプロンプトで「リアルな表現」を削除

「3D表現」を削除する

ネガティブプロンプトに「3d」を指定することで、立体的な絵柄を平面的な絵柄に調整することができます。

るん
るん

「3D」の表現を削除した、というわけですね

ネガティブプロンプトで平面的な絵柄に
ネガティブプロンプトで平面的な絵柄に

「視線」を削除する

ネガティブプロンプトを使って構図を調整することもできます。例えば、このイラストでは女性がこっちを向いていますね。

NovelAIで生成したこっちを向いているガール
こっちを向いているガール

日常のスナップショットのような絵にするために、この女性の視線をずらしたいとします。その場合、このイラストから「こっちを向いている(look at viewer)」という要素を削除すればよいはずです。
元絵を残すためにSeed値を固定して、ネガティブプロンプトに「look at viewer」を追加してみましょう。

NovelAIで生成したあっちを向いているガール
あっちを向かせる

あっちを向いてくれました👍

ネガティブプロンプトで視線を調整
ネガティブプロンプトで視線を調整

実は、look at viewer だけではあっちを向いてくれなかったので、{}を3個ほど使ってlook at viewerを強調しています。

ネガティブプロンプトは必須のワザ

ネガティブプロンプトは単純に「余計な物体を削除する」だけではなく、絵の品質を上げたり、「表現」を調整したりすることにも活用できます。上手なAIイラストを描くために必須のワザと言っていいでしょう。
自分の描きたいイラストのイメージに合わせて、ジャマな要素をネガティブプロンプトでうまく削除するようにしましょう。

るん
るん

ネガティブプロンプトの活用はアイデア次第!

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

画像生成AIで思い通りのイラストを描くためのノウハウを試行錯誤で模索しています。IT企業でAI戦略に関わっていたこともあるAIエンジニアです。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました。最近、NovelAIと出会ってまたお絵描きへの情熱を取り戻しています。

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