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【NovelAI】「ステップ」の使い方を解説

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NovelAIの画像生成にはさまざまな設定がありますが、その中に「ステップ」という項目があります。初期値は23で、1~50まで自由に変えることができます。

らん
らん

これって何に使うの…?

NovelAIの「ステップ」設定

この「ステップ」はデフォルト値のまま変えなくていいのか?それとも色々と変えてみるべきなのか?よくわからないという方も多いことでしょう。

本記事では「ステップ」とは一体何なのか?効果的な使い方などを解説していきます。

「ステップ」とは

画像生成とステップの関係

「ステップ」はNovelAIが絵を生成する仕組みに関わっているので、まずAIが画像生成する仕組みをざっくりとお話します。

NovelAIは「画像生成AI」と呼ばれるAIのひとつです。
AIのよる画像生成は様々な手法が研究されていますが、NovelAIでは、ぼやぼやっとしたノイズ画像から少しずつノイズを取り除いていき絵を作り出すという手法を採用しています。

ノイズから絵を作り出すイメージ図(Diffusionモデル)
ノイズから絵を作り出すイメージ図
るん
るん

すごく不思議ですが…とりあえずそういうものだと思ってくださいね♪

この「ノイズを少しずつ取り除いて絵を鮮明にしていくステップ」が、NovelAIでの「ステップ」なのです。

つまり「ステップ」を大きくするほど、絵がより洗練されていくイメージでよいと思います。
実際に「ステップ」を順に大きくしながら生成した画像を見てみましょう。

次のようなプロンプトで絵を生成します。

プロンプト

1girl, ponytail, smile, sundress, ocean, blue sky, wind, sunflower

最初はこのようなぼやっとしたノイズから始まります。

NovelAIで生成した画像(ステップ=2)

ステップ8くらいで女性っぽい形が現れてきていますが…なんとなくホラーですね。

NovelAIで生成した画像(ステップ=8)

ステップ12くらいでかなりキレイになりました。でもまだぎこちない感じです。

NovelAIで生成した画像(ステップ=12)

ステップ18くらいになるとグッといい感じですね。全体としては十分イラストとして通用するレベルです。

NovelAIで生成した画像(ステップ=18)

ステップ20-26くらいになると全体的な構図はほとんど変わりませんが、細かい部分まで書き込みされて絵に厚みが出てきた感じがしますね。

NovelAIで生成した画像(ステップ=26)

ステップが増えると消費するAnlasも増える

Stepsは50まで設定することができますが、Stepsを増やすと、それだけAIを働かせるということになります。したがって、それだけコストがかかるということになります。Stepsを増やすと、消費するAnlasが増えるということです。

Opusプランの場合、ステップが28以下であればAnlasは消費しません
ですが、ステップが29以上になるとAnlasを消費し、ステップを増やすにつれ消費するAnlasも増えていきます。

るん
るん

無闇にステップを増やすと、Anlasがすぐなくなってしまうので注意!

また、ステップ数が高ければ高いほどいい絵になるのかというと一概にそうとも言い切れません。

「ステップ」はいくつがいいか?

「ステップ」という設定値が何を表しているのかについてはご理解いただけたと思います。では、この「ステップ」の値はいくつに設定するのが適切なのでしょうか?

私は基本的にはデフォルト値(=23)のままで良いと思っています。ただし、以下のようなケースでは、ステップ数を変更しても良いと思います。

低ステップ数で柔らかな雰囲気を出す

ステップ数が10前後はまだ洗練が十分ではありませんが、ラフ画のような柔らかな雰囲気で独特の魅力があります。
このような絵柄が好みの場合は、あえてこのくらいのステップ数に設定してみるのも選択肢の一つだと思います。

低ステップ数で生成した絵
ラフ画のような柔らかな雰囲気(ステップ数=10)

少しだけ絵を変えてみる

構図を大きく変えずに、少しだけ絵を変えたいときには「シード値」を固定して「ステップ数」を少しだけ変化させてみると良いでしょう。

ステップ数を調整して絵を少し変化させる

ただし、ステップ数を調整するときには以下に留意する必要があります。

⚠️偶数ステップ数しか設定できないサンプラーがある

サンプラーに「DPM++ 2S Ancestral」「DPM++ SDE」を選択している場合、(内部的に)ステップ数は偶数値しか設定できません。たとえば、ステップ数を19に設定しても、内部的には18に切り下げられて動作します。そのため、ステップ数を18から19に変えても生成される絵に変化はありません。
この場合は、ステップ数は2ずつ変化させて調整すると良いでしょう。

⚠️構図が急激に変化するポイントがある

私が実験した限りでは、ステップ数を1変えただけで急激に絵が変化するポイントがあるようです。
たとえば「V4モデル」でサンプラーに「Euler Ancestral」「DPM++ 2M SDE」「Euler」「EPM++ 2M」を選択している場合、ステップ数「13」と「14」で絵がガラッと変化します。また、「22」と「23」でも急激に変化する場合もあるようです。

ステップ数の変化で絵が急激に変化するポイント

まとめ

「ステップ」を増やすと絵が洗練されていきますが、むやみに増やせばいいというものでもありません。

基本的にはデフォルト値のままで生成してみて、必要に応じで調整するのが良いと思います。
ラフ画のような雰囲気が好きな人はあえて低ステップ数(10くらい)に設定するのもありです。
また、ステップ数が1変化しただけで絵が急激に変化するポイントもあるので注意しましょう。

プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

AIイラスト・AIマンガ創作のノウハウを発信しています。もともとはIT企業で働いていたエンジニアです(現在は独立)。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました…が、2022年に「NovelAI」と出会ってお絵描きへの情熱を取り戻しました!

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