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画像生成AIを徹底比較!あなたにぴったりのサービスはどれ?

画像生成AIを徹底比較!
この記事は約14分で読めます。
らん
らん

画像生成AIってたくさんあるけど、どれがいいんだろ…?

るん
るん

有名どころでは「Stable Diffusion」「NovelAI」「にじジャーニー」です🎨

「画像生成AI」や「AIイラストサービス」にはさまざまなものがありますが、「アニメ・イラスト系」の画像生成において人気があるのは「Stable Diffusion」「NovelAI」「にじジャーニー」です。

これらのサービスは画像生成AIが脚光を浴び始めた2022年夏~秋に登場したサービスで、多くの人の支持を得ながら現在も進化を続けています。

本記事では、これからAIイラストを始めたいと思っている人の画像生成AIサービス選びの参考のために、これら3つのサービスをさまざまな視点から徹底比較します🔎

この記事はこんな人におすすめ
  • AIイラストを始めたいと思っているが、どのサービスを選べばいいかわからない
  • いまもAIイラストを描いているが、他のサービスのメリットも知りたい

「先に結論が知りたい!」という人は「まとめ」を見てみてくださいね。

代表的な画像生成AIの概要

まずはそれぞれのサービスの特徴をざっと見てみましょう。

Stable Diffusionとは

Stable Diffusionの生成画像
Stable Diffusionで生成したイラストの例

2022年の夏ごろから、急速に「画像生成AI」が注目され始めましたが、そのきっかけとなったのが2022年8月22日に登場したStable Diffusionです。

その特徴は、誰もが無料で使える画像生成AIであるということです。
Stable Diffusionは「オープンソース」として世界中の誰もがその設計(ソースコード)を見ることができ、自由に使ったり改変したりできます。
そのため、現在展開されているさまざまなAIイラストサービスにも、その裏側にはStable Diffusionが使われていることも多いのです。
まさに「画像生成AI」の礎を築いた革新的な技術と言えるでしょう。

Stable Diffusionには大きく言うと3パターンの利用形態があります。

  1. ローカル(自分のPC内)で動かす
  2. Google Colabなどのクラウドで動かす
  3. Stable Diffusionが組み込まれたサービスを使う

この記事での「Stable Diffusion」は「A.ローカルで動かす」「B.クラウドで動かす」形態を前提として解説していきます。

NovelAIとは

NovelAIの生成画像
NovelAIで生成したイラストの例

Stable Diffusionの後を追うように2022年10月3日にリリースされたのが「NovelAI」です。
NovelAIはもともとAIで小説を生成できるサービスだったのですが、このタイミングで「画像生成機能」が実装されました。
NovelAIの特徴は二次元美少女に強いことです。それまでも「Midjourney」など、AIでイラスト生成できるサービスはあったのですが、アニメ・漫画風のイラストの出来はイマイチでした。

そんな中で登場したNovelAIは、ハイクオリティーな二次元美少女・美男子を生成できることで大きな話題を呼びました。

るん
るん

これは本当に衝撃的でした!

当時のTwitterではNovelAIで生成された画像があふれかえり熱狂的な盛り上がりをみせていたことを強く記憶しています。

その後もNovelAIは進化を続け、現在は「V3」というAIモデルとなり、絵のクオリティもリリース当初のV1から大きく向上しています✨

✅参考記事
>> 【NovelAI】V3で表現力が大進化!V1・V2との違いも解説

にじジャーニーとは

にじジャーニーの生成画像
にじジャーニーで生成したイラストの例

にじジャーニー」は、画像生成AIのさきがけとなった「Midjourney」をベースにしたサービスです。写実的な絵が得意なMidjourneyに対して、アニメ風の絵を得意とするのが「にじジャーニー」なのです。

にじジャーニーは「ディスコード」というチャットサービス内で画像を生成するという少し変わった仕様なのですが、コミュニティーが活発でさまざまな情報交換がなされています。


それでは、これら3つのサービスを次の観点でどんどん比較していきます!
「はやく結論が知りたいよ!」という人は「まとめ」をご覧くださいませ。

始めやすさ・使いやすさ

サービスの「始めやすさ」や「使いやすさ」も選ぶポイントになります。

画像生成AIの比較―始めるために必要なもの

「Stable Diffusion」は基本的に「パソコン」が必要です。特に、ローカル(自分のパソコン)で動かす場合には、ある程度の性能のパソコンが必要なのでハードルが高いかもしれません。

「NovelAI」と「にじジャーニー」は、スマホがあればOKなので気軽に始められますね😊(パソコンでもOKです)

それでは、各サービスについて少し詳しくみてみましょう。

Stable Diffusion

ローカルで動かす

ローカル、つまり自分のパソコン上でStable Diffusionを動かすためには、ある程度の性能のGPUを備えたパソコンが必要となります。

パソコンにStable Difusionをダウンロードして、Web UIという視覚的なインターフェースを使って動かすイメージです。

Stable Diffusion web UI (AUTOMATIC1111)の画面イメージ
Stable Diffusion Web UIの画面イメージ

クラウドで動かす

高性能なパソコンがない場合でも、Google Colabという無料のクラウドサービスを利用すればStable Diffusionを動かすことができます。

✅参考記事
>> 無料で始める!Stable Diffusionの使い方を解説【Google Colab】

Googleアカウントさえあればすぐに使い始めることができるのが利点です。
ただし、Google Colabでは基本的に前述したWeb UIは使えないので、プログラミングコードを書きながら画像を生成していくことになります。
プログラミングになじみがない人にはややとっつきにくいかもしれません。

Google ColabでStable Diffusionを動かす
Google ColabでStable Diffusionを動かすイメージ

NovelAI

始めやすさという点では「NovelAI」が最善かもしれません。NovelAIのサイトからアカウント登録をして料金を支払えば、すぐに使い始めることができます。
料金は後述するように「サブスクリプション(月単位)」か「都度課金」です。
画像を生成するときは、NovelAIのサイトにログインして使います。

NovelAIはサイトにログインして使う
NovelAIの画像生成の画面
らん
らん

始め方も使い方もとってもわかりやすい!

にじジャーニー

「にじジャーニー」は「ディスコード」で使う方法と「スマホの専用アプリ」で使う方法があります。
料金体系は「サブスクリプション」です。

にじジャーニーはディスコード版とスマホアプリ版がある
にじジャーニーの画像生成の画面(左:ディスコード版、右:スマホアプリ版)

どの画像生成AIサービスでも、画像を生成するときは「どんな絵を描きたいかを言葉で入力する」のですが、にじジャーニーは日本語で入力することができるので、初心者の人にはとても使いやすいと思います。

るん
るん

「NovelAI」も「Stable Diffusion」も、基本的には英語で入力します!

らん
らん

わたし英語苦手だから日本語入力できるの嬉しい✨

料金

それぞれのサービスを利用するための料金について比較してみましょう。
なお、これらの料金は記事執筆時点である2024/1/4の情報です。今後、料金体系が変更される可能性もありますので、正確な情報は各サービスの公式サイトをご確認ください

画像生成AIの比較―料金

どれくらいの頻度で利用かによって料金に幅があるので、「がっつり派」「ちょこっと派」の2つのユーザータイプについて、筆者のオススメを紹介します。

「ちょこっと派」のあなたは

1000円未満で気軽に始められる「NovelAI」や「にじジャーニー」がオススメです。
プログラミングに抵抗がなければ、完全無料の「Stable Diffusion(クラウド)」も良いでしょう。

「がっつり派」のあなたは

パソコンを購入して「Stable Diffusion(ローカル)」がオススメ。どれだけ生成しても料金はかかりません!
「NovelAI」や「にじジャーニー」の生成無制限プランも良いでしょう✨

それでは、各サービスについて詳しい料金体系を解説していきます。

Stable Diffusion

ローカルで動かす

ローカル(自分のパソコン)でStable Diffusionを動かすためには、それなりの性能のGPU(グラフィックボード)を搭載したパソコンが必要です。

よって、グラフィックボードの交換だけですむなら5万円くらい、パソコンごと買うなら15万円くらいの費用がかかります。

✅参考記事
>> Stable Diffusionを快適に使うためのPC選びガイド

このように初期コストがかかりますが、後は完全無料で使うことができます。

るん
るん

元々「ゲーミングPC」などの高性能パソコンを持っているなら、始めるハードルは低いです💡

画像生成AIの比較―料金(Stable Diffusion ローカル)

クラウドで動かす

Google Colabというクラウド環境を使えば基本的には無料です。ちょこっとだけ画像生成AIを体験してみたいという人には、もっともコスト面でのハードルは低いです。

より快適に使うなら「Colab Pro」という有料プランを契約しましょう。月1000円くらいです。

画像生成AIの比較―モデルの選択肢

NovelAI

NovelAIは有料サービスで、無料で利用することはできません。
基本的には月単位のサブスクリプション契約ですが、サブスクリプション契約せずにサービス内通貨(Anlas)を都度購入して利用することもできます。

プランによっても違いがありますが、月あたりの利用料は4.79ドル~25ドル(約720円~3750円)です。

NovelAIの料金体系
NovelAIの料金体系

ちょこっとだけ使いたいなら、「4.79ドル(約720円)」で済む「2000Anlasを都度購入」がオススメです。

がっつり使いたいなら、月25ドル(約3750円)で普通サイズ以下の画像が生成無制限となる「Opusプラン」をオススメします。

らん
らん

使う頻度によって料金を選べるのが嬉しいね♪

にじジャーニー

にじジャーニーは有料の「サブスクリプション」サービスです。無料で利用することはできません

月あたりの利用料は約740円~18000円とプランによってかなり幅があります。

にじジャーニーはディスコードから契約するか、スマホアプリから契約するかによって同じプランでも料金が微妙に違うので少しややこしいです。

にじジャーニーの料金体系

ちょこっとだけ使いたいなら、月740円の「ミニプラン」がオススメです。

がっつり使うなら、月30ドルまたは4390円でRelaxモード(生成時間が遅いモード)で生成無制限となる「スタンダードプラン」をオススメします。

アプリから契約してもディスコードから契約しても、「アプリ版」「ディスコード版」どちらも使うことができます。

アプリから契約したら「アプリ版」しか使えないわけではないのでご安心ください。

基本機能

画像生成AIサービスにはさまざまな機能があります。
一つ一つを挙げていくと煩雑になるので、ここでは基本的な機能と便利な機能について比較します。

機能概要
txt2imgテキスト(文章)から画像を生成する。画像生成AIのもっとも基本的な機能。
img2img画像から画像を生成する。たとえば、写真や落描きをもとに、画像を生成する。
インペイント画像の一部分だけを再生成する。気に入らない部分だけを修正できる機能。
タグ候補の提案何文字か打つと、プロンプト(呪文)の候補を提示してくれる。たとえば、「bl」と打つと「blonde hair(金髪)」を候補として表示してくれるので、打ち間違いが少なくなって入力も楽。
画像生成AIサービスの基本的な機能・便利な機能
画像生成AIの比較―機能

もっとも多機能で自由度が高いのは「Stable Diffuson(ローカル)」です。ただし、多機能すぎるゆえにまったくの初心者だと少し戸惑うかもしれません。
「NovelAI」は、機能はひと通りそろっていて、初心者にも使いやすくなっています。

るん
るん

初心者の人には「NovelAI」がオススメ!

「にじジャーニー」はimg2imgの機能がないので、この機能を目当てにしている人には向かないと思います。ただし、「にじジャーニー」はtxt2imgで日本語を使えるという大きなメリットがあります。

にじジャーニーには「イメージプロンプト」という機能がありますが、これは「img2img」とは異なる機能です。

スマホ利用

「Stable Diffusion」「NovelAI」「にじジャーニー」は基本的にはパソコンから利用することが多いと思われます。
ですが、パソコンを持っていないという人もいると思いますので、スマホから利用できるかどうかもポイントですね。

画像生成AIの比較―スマホ利用

「NovelAI」と「にじジャーニー」はスマホでも快適に利用できます。特に「にじジャーニー」は専用のスマホアプリがあるので使い勝手は抜群です。
「Stable Diffusion(クラウド)」はスマホからでもできることはできますが、使い勝手は悪いです。
「Stable Diffusion(ローカル)」はスマホで利用できません。

詳しく見てみましょう。

Stable Diffusion

ローカルで動かす

ローカルで動かすタイプのStable Diffusionはスマホに対応していません

クラウドで動かす

Google Colabはスマホで開くこともできるので、クラウドでStable Diffusionを動かすことは一応可能です。ただ、やはりスマホでソースコードを入力するというのはかなり難しいです…。
実行だけならできると思いますが、プロンプトなどを書き換えながら操作するのは非常にやりづらいです。

るん
るん

基本的にはパソコンでないと厳しいです

NovelAI

NovelAIはウェブサイト上で画像生成を行います。ウェブサイトはスマホにも対応しているので、スマホのブラウザでもパソコンと同じように使えます。専用アプリではありませんが使いやすいです。

NovelAIのスマホ利用
るん
るん

機能はパソコン版と同じです✨

にじジャーニー

にじジャーニーは専用のスマホアプリがあります。専用アプリだけあって使い勝手は抜群です✨

【にじジャーニー】スマホの専用アプリ
スマホアプリ版のにじジャーニー

✅参考記事
>> 【スマホアプリ版】にじジャーニーでAIイラストを簡単・快適に楽しもう

画像の生成速度

画像生成AIサービスではさくさく画像を生成できることがとても重要です。
なぜなら、生成される画像はランダム性が高いため、気に入った絵を引き当てるまで何度も何度も生成する必要があるためです。

生成する画像のサイズによって時間は変わりますが、標準的なサイズ(1024×1024)での生成時間を比較しました。

画像生成AIの比較―画像の生成速度

にじジャーニーがダントツで遅いように見えますが、にじジャーニーは仕様上、一度に4枚の画像を生成します。その分、遅く見えますが、1枚あたりで換算すると20秒ほどなので特別遅いわけではありません。

「Stable Diffusion」「にじジャーニー」は1枚あたりだいたい20秒前後ですが、「NovelAI」はかなり早くて10秒ちょっとで生成できました。

もっと小さなサイズであれば、「Stable Diffusion」と「NovelAI」は5~10秒ほどで生成できるので、かなりサクサク作業ができると思います。

ちなみに「にじジャーニー」はサイズの指定ができません(指定できるのはアスペクト比だけ)。
なので、小さいサイズで生成時間を短縮するということができません。

モデルの選択肢

イラストにはさまざまな画風(タッチ)がありますよね。かわいい画風、繊細な画風、写実的な画風…などなど。

画像生成AIが描き出すイラストにもそれぞれの画風があり、その大部分は「AIモデル」に左右されます。

るん
るん

「AIモデル」=「画家」とイメージするとわかりやすいですね💡

画像生成AIサービスによって選択できるモデルはさまざまです。

Stable Diffusionは「オープンソース」で開発されていることもあって、世界中の人たちがさまざまなモデルを公開しています。そのため、モデルの選択肢の幅は非常に広く、数千、数万ものモデルが存在しています。

一方で、NovelAIのモデルはV1→V2→V3と一本道で進化をしているので、最新のモデルが推奨されています。

モデルの選択肢が多いから良いかというと、一概にそうとも言えません。
選択肢が多いと、好みの画風に出会える可能性が広がる一方で、モデル選びに悩んでしまいます。選択肢が少ないと、好みのモデルが見つからない可能性もありますが、モデル選びに悩まずにすぐに始められます。

らん
らん

どっちも一長一短ね

るん
るん

初心者なら「NovelAI」や「にじジャーニー」の方がモデル選びに悩みません♪

画像生成AIの比較―モデルの選択肢

まとめ

比較結果をまとめます。

画像生成AIの比較ーまとめ

これからAIイラストを始めてみたい初心者の人であれば、私は「NovelAI」をオススメします✨

NovelAIをオススメする理由
  • 都度課金」で気軽に始められる(約700円~)
  • スマホでもパソコンでも使いやすい
  • 画像の生成速度が早いので、さくさく使えてストレスがない
  • 利用者が多いのでノウハウを得やすい

また、ある程度、画像生成AIを使ったことがある人であれば、ローカルで動かす「Stable Diffusion」もオススメです😊

Stable Diffusionをオススメする理由
  • 初期コストはかかるが、あとはどれだけ画像生成しても運用コストが0
  • モデルの選択肢が広いので、自分なりの画風を表現しやすい
  • さまざまな拡張機能最新技術を使える
プロフィール
この記事を書いた人
千鳥 るん | Chidori Run

画像生成AIで思い通りのイラストを描くためのノウハウを試行錯誤で模索しています。IT企業でAI戦略に関わっていたこともあるAIエンジニアです。大学生の頃から趣味でイラストを描いていましたが、仕事が忙しくなり一旦筆を置きました。最近、NovelAIと出会ってまたお絵描きへの情熱を取り戻しています。

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