「メタデータ」のメリットとリスク
メタデータとは
写真などの画像ファイルをSNSやサイトにアップロードすることがあると思います。
このような画像ファイルにはさまざまな情報がついていることがあることをご存じでしょうか?
たとえば、写真データであれば撮影日や位置情報、カメラの機種名や設定などの情報が記録されています。このような情報は「メタデータ」と呼ばれています。
![画像にはさまざまな情報がついている](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/02/photo_metadata_image.png)
![るん](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/03/fukidashi_run.png)
データを説明するためのデータが「メタデータ」です
このメタデータがあるおかげで、アルバムアプリなどで撮影日順で写真を整理することができるわけです。
このようにメタデータは便利な情報である一方、他人に見られたくない情報の流出につながるリスクもあります。
「AIイラスト」のメタデータ
NovelAIやStable Diffusionといった画像生成AIで生成した画像には「プロンプト」や「シード値」などの設定がメタデータとして付与されています。
![NovelAIの生成画像に付けられているメタデータの例](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/02/nai_metadata_sample.png)
つまり、このような画像をそのままアップロードしてしまうと、プロンプトなどの設定が丸見えになるというわけです。
AIイラストのメタデータは個人情報ではありませんが、せっかく工夫して考えだしたプロンプトや設定が知られてしまうのはなんだか悔しいなぁと思うのが人情というものです。
メタデータを削除するメリット
画像に付いているメタデータはいくつかの方法で削除することができます。メタデータを削除することで大きく2つのメリットがあります。
秘密にしたい情報を守れる
「写真の位置情報」や「AIイラストのプロンプト」など、他人に知られたくない情報が漏れてしまうことを防ぐことができます。
ファイルサイズが軽くなる
メタデータを削除することでファイルのサイズを削減することが可能です。
メタデータを削除する方法
メタデータを削除する方法にはいくつかありますが、ここでは以下の3つの方法を紹介します。
- フリーソフトを使う
- ウェブサービスを使う
- ペイントソフトで開いて保存する
![るん](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/03/fukidashi_run.png)
状況に合わせてお好みの方法を選んでくださいね♪
フリーソフトを使う
メタデータを削除するためのフリーソフトがいくつかあります。ここではその中のひとつである「ExifCleaner」を紹介しましょう。
ExifCleanerという名前ですが、JPEGファイルだけではなくPNGファイルなどの画像フォーマットにも対応しています。複数のファイルのメタデータを一気に削除できるので便利です。
使い方はとても簡単です。
配布ページから「Download for FREE」をクリックします。
![ExifCleanerのダウンロード](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/02/exifcleaner_download1.png)
「Assets」の中から、OSに合わせて適切なファイルを選んでダウンロードします。
![ExifCleanerのダウンロード](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/02/exifcleaner_download2.png)
ダウンロードしたファイルを実行すると、このような画面が現れます。ここにメタデータを削除したいファイルをドラッグ&ドロップするだけです。複数ファイルをドラッグ&ドロップできます。
注意点としては、ファイルをドラッグ&ドロップしたら、即時、メタデータが削除され上書きされます。元のメタデータ付きの画像ファイルが上書きされて消えてしまうので、元のファイルも残しておきたいときはあらかじめコピーして残しておきましょう。
![ExifCleanerの使い方](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/02/exifcleaner_use.png)
メタデータを確認すると、たしかに削除されていることがわかります。
![ExifCleanerでメタデータが削除されたことを確認](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/02/exifcleaner_metadata_remove.png)
ウェブサービスを使う
メタデータを削除するウェブサービスを使うという方法もあります。
たとえば「tinyPNG」というウェブサービスは、ファイルサイズを圧縮するためのサービスなのですが、圧縮の過程でメタデータも削除されます。
メタデータ削除とファイルサイズの圧縮がいっぺんにできるというメリットがあるのでオススメです。
![tinyPNGでファイル圧縮とメタデータ削除を同時に実現](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/02/tinypng_use.png)
ペイントソフトで開いて保存する
ペイントソフトなどでファイルを開いて新たに保存することでメタデータを削除することもできます。
たとえば「GIMP」などのソフトウェアを使うことでメタデータを削除することができます。複数のファイルをまとめて処理できない点は不便ですが、ファイルの加工もできるのでこれを利用するのも一つの手です。
GIMPでのメタデータの削除方法についてですが、まず対象の画像ファイルをGIMPで開きます。
そして、「ファイル」―「名前を付けてエクスポート」で「エクスポート」ボタンをクリックすると保存の詳細設定画面が表示されます。
ここで「Save Exif data」のチェックを外しましょう。「コメント」に元のメタデータが記載されていることがあるので、ここも削除しておきます。
![GIMPでメタデータを削除してエクスポート](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2024/02/gimp_export_wo_metadata.png)
まとめ
写真やAIイラストなどの画像ファイルには「メタデータ」と呼ばれる情報が付いていることがあります。
それらの情報が漏れないようにするためには、画像をSNSやサイトに投稿する前に削除しておくことが大切です。
フリーソフト(例. ExifCleaner)やウェブサイト(例. tinyPNG)、ペイントソフト(例. GIMP)などを使ってメタデータは簡単に削除できます。
![らん](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/06/fukidashi_ran.png)
情報は大切な資産だよね!
![るん](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/03/fukidashi_run.png)
あなたの大切な情報は自分自身で守りましょう✨
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