「画像」から新たな「画像」を生成する
NovelAIではプロンプト(呪文)で生成したい絵を指示することができます。
でも、もしあなたの中に生成したい絵のイメージがあって、それに近い絵をAIに描いてほしいのであれば、その絵をNovelAIに指定したいですよね?
NovelAIには画像を与えて、それを参考にして画像を生成してもらうことができます。これが「image2image」という機能です。「img2img」や「i2i」とも呼ばれます。

百聞は一見にしかず
ということで、左のような落書きをimage2imageを使って、右のようなイラストに変身させてみました✨
いかがでしょうか?元の絵の雰囲気を残しつつ、キレイなイラストにアップグレードできていますよね😊

image2imageのやり方
基本的なimage2imageの流れは以下の通りです。
- 1元画像の準備
NovelAIに与える元画像を準備しておきます。これは落書きレベルでも構いません。
元画像「ピースする金髪キツネ耳少女」 - 2画像の読み込み
プロンプト付近にある画像のアップロードボタンを押します。すると、画像を選択する画面になるので、準備した画像を選択しましょう。
画像の読み込み 画像を取り込んだら準備OKです。
- 3プロンプトの入力
プロンプトを入力します。画像だけではなく、言葉でも絵のイメージを指示することで生成する絵の精度を上げることができます。
プロンプトの入力 - 4画像の生成
画像の生成ボタンを押して画像を生成します。
画像の生成 少し待つと画像が生成されます。
生成された画像
たったこれだけのステップで、イメージした画像が生成できてしまいました🥰
image2imageのポイント
image2imageのポイントは大きく2つ。プロンプトと強度です。この2つのポイントをしっかり押さえておけば、いい感じの絵を生成することができるはずです。
プロンプト
image2imageは元画像だけでは生成することはできません。何らかのプロンプトを入力する必要があります。
このとき、極端な話、「1girl」というプロンプトだけでも画像生成することはできます。ただ、プロンプトはしっかり指定した方が絵のイメージに近づきます。
画像があるんだから、と手抜きせずにしっかり適切なプロンプトを与えた方が良いです。

強度
image2imageで強度は最重要の設定値といってよいでしょう。
元とする画像を読み込むと「i2i」エリアに「強度」という設定値が現れます。

「強度」は「元画像からどれだけ変化させるか」の度合いを意味します。
値が小さければ元画像に近い絵が生成され、大きくするほど元画像から離れたイメージの絵が生成されます。
強度の値は0.01から0.99の範囲です(初期値は0.7)。スライダーを動かして設定すると0.01刻みですが、直接入力すればいくらでも細かく設定できます。
下の画像は、「強度の大きさ」により生成される画像の違いを示したものです。強度が大きくなるほど、元画像からだんだん離れていくのがわかりますね。

基本的には初期値である0.7を基準として、好みの絵になるように値を調整するといいと思います。
自分の元絵に寄せたいのなら強度を少し小さくし、もっとAIに任せたいなら強度を少し大きくします。
参考:ノイズ(Noise)
「強度」の下に「ノイズ」という設定があります。初期値は0で、この値を大きくしていくと元絵から離れた絵が生成されるようになります。余分なものが書き込まれるようになると言ってもいいです。

正直なところ、コントロールするのがかなり難しく、どのようなときに使うのが有効なのか私もよくわかりません…。基本的にはノイズは0のままで良いかと思います。
image2imageのコツ
最初のラフ画から1発でイメージにピッタリの絵を生成するのは難しいかと思います。なので、1発で完成させようとは思わずに、
- 最初のラフ画からimg2imgでイメージに近い絵を生成する
- 1で生成した絵を元画像にして、img2imgでイメージに近い絵を生成する
- 2で生成した絵を元画像にして、img2imgでイメージに近い絵を生成する
- 満足するまで繰り返し
という感じで少しずつ完成度を上げていくといいのではないかと思います。
img2imgでもシードを固定することはできるので、イメージに近いキャラが生成できたら、Seedを固定して、微調整するといいと思います。
>> 【NovelAI】キャラクターや構図を固定するならSeed(シード)を使おう

自分の描いたラフ画がキレイなイラストになるのって感動💖
img2imgの応用例
img2imgは「マンガ」を描くことにも活用できます。
マンガの1コマ1コマを1枚のイラストと考えれば、それぞれのコマをimg2imgで生成し、それらを組み合わせていけば良いわけです💡
![[AIマンガ] img2imgと修正を繰り返す](https://runrunsketch.net/wp-content/uploads/2023/09/aicomic_iteration.png)
私自身もこの方法で、10年間アイデアを温めていたマンガ「夏のまほろば🌻」を描いて発表することができました。


「生成AI」のおかげでなんとか描ききれました!
NovelAIなどの画像生成AIを活用してマンガを描く方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
NovelAIの「image2image」は画像から新たな画像を生成できる機能です。
プロンプト(呪文)だけで画像を生成するよりも、思い描くイメージに近い画像を生成できます。落書きやラフ画をきれいに清書したり、マンガを描いたりすることに活用できます。
image2imageでは「プロンプト」や「強度」の設定を調整しながら、絵の完成度を上げていきましょう!
元絵となるラフ画を描くときには「ペンタブ」があると便利で楽しいです。

私のオススメは「XPPen Deco01 V2」✨
5000円以下の安価なペンタブをお探しならこちらの記事もご参考にしてみてくださいね。
コメント