NovelAI Diffusion V3で何が変わったの?
表現力がさらに大幅アップ!料金システムの変更や新機能も追加されています✨
2023年10月のV2リリースからわずか1ヶ月たらずでリリースされた「NovelAI Diffusion V3」。
V2でもその進化に驚きましたが、V3でもさらなる進化を遂げています。
本記事では、「V3」の特徴を、V1・V2と比較しながら解説します。
そもそもNovelAIって?
NovelAI Diffusionは2022年にリリースされた「AIでイラストを生成できるサービス」です。その特徴は二次元美少女に強いという点です。
それまでも「Midjourney」など、AIでイラスト生成できるサービスはありました。しかし、アニメや漫画タッチの美少女の出来はイマイチでした。
そこに登場したのが「NovelAI Diffusion」です。ハイクオリティーな二次元美少女を簡単なテキスト文から生成できることから大きな話題を呼びました。
V3の特徴
NovelAI Diffusion V3では、V2からいくつかの機能追加や機能向上があります。
【新機能】サブスク契約なしで利用可
V3のリリースに伴い、料金システムにも変更がありました。
今までNovelAIは月単位のサブスクリプション契約をしないと利用できなかったのですが、サブスクリプション契約せずにサービス内通貨を都度購入して利用できるようになりました。
NovelAIのサービス内通貨は「Anlas」というのですが、このAnlasを「2000 Anlas=4.79ドル(約700円)」から購入できます。サブスク契約が必要ないので、気軽に始めることができますね♪
2000 Anlasで300枚ほどのイラストを生成できます
NovelAIを始めるなら、まずはAnlasを2000Anlasだけ購入して試してみるのはいかがでしょう?
NovelAIの魅力にハマってもっともっと絵を生成したくなったら、普通サイズ以下の画像を生成し放題の「Opusプラン」のサブスク契約がオススメです。
【新機能】ランダム・プロンプト
NovelAIでの画像生成では、「プロンプト」に「どんな絵を描きたいか」を言葉で入力します。
でも、初心者の人だとプロンプトに何をどう入力すればいいのかよくわからないこともあると思います。そのようなときに便利な「ランダム・プロンプト」機能がV3で実装されました。
これはプロンプトをランダムに生成してくれる機能です。ベテランの人にとっても「いつもと違った絵を生成してみたい」「インスピレーションを得たい」というときに役立つでしょう。
プロンプトに何も入力していない状態のとき、入力欄の下部に「ランダム化」というボタンがあります。これをクリックすると、プロンプトがランダムに入力されます。
プロンプトが思い浮かばないときに便利💡
【機能向上】手を描くことがうまくなった
NovelAIに限りませんが、基本的に画像生成AIは手指を描くのが苦手です。
ところが、NovelAI公式でもアピールされている通り、V3では手指もうまく描けるようになりました。
よく見ると指が多い(少ない)など微妙な破綻もあるにはあるのですが、以前に比べるとかなり自然になっています。
手のポーズはV1の頃からこちらの記事でも紹介していましたが、成功率が低く難しいポーズもありました。その一つが「heart hands(手でハート)」です。
このような、従来は難しかった手のポーズもV3で成功率が上がっています。
「ガオーのポーズ(claw pose)」もより自然になっています。
体全体のポーズも成功しやすく
うまく描けるようになったポーズは「手指」だけではありません。「体全体」のポーズもV3でより自然になりました。
「正座(seiza)」「体育座り(hugging own legs)」などは意外にも描くことが難しいポーズだったのですが、V3ではかなり成功率が上がっています。
【機能制限】V3ではコントロールツールはサポート外
NovelAIでは、img2imgの拡張機能として「コントロールツール」という機能があります。
これは、キャラクターの配色やポーズなどをより正確にコントロールするための便利な機能です。
しかし残念ながら現時点(2023/12)では、モデルを「V3」にすると、コントロールツールはサポート外となります。(「V1」や「V2」ではコントロールツールを使えます)
今後V3でもコントロールツールを使えるようになるかもしれませんが、気長に待ちましょう。
【機能向上】表現力がさらにアップ!
V1→V2でも格段に絵の表現力・品質が良くなったと感じましたが、V3ではさらに表現力に磨きがかかっています✨
「浴衣+花火のシーン」で比べてみましょう。
こうして比べると、V1は全体的にのっぺりしていて色あせて見えます。
V2では色が鮮やかになり、絵に厚みが出ました。
V3では、花火や浴衣の柄、髪などの細部までが美しく表現されています。色味も自然で華やかです。りんご飴などの小物や、手指も自然になって、絵の表現力がぐっと増していますね✨
V3で絵の魅力がますますアップ!
「暗いシーン」もいい雰囲気に
「夜の教室」など「暗いシーン」もいい雰囲気で描けるようになっています。
(V1では明るすぎたりしてなかなか雰囲気を出すのが難しかったのですが)
ホラーゲームみたいなミステリアスな雰囲気も得意になったね👻
【機能向上】キャラの個性を出しやすく
V3ではキャラクターの個性を出すパーツも自然に表現できるようになったと感じます。
私が特に顕著だと感じたのが「太眉(thick eyebrows)」です。
私は「太眉キャラ」好きです(笑)
V2以前では「太眉」の女の子を描こうとすると、まるでタヌキのような眉毛になってしまいました…😓(これはこれで可愛いかもしれませんが)
V3ではかなり自然な太眉になっています。
「ジト目(jitome)」や「タヌキ耳(raccoon ears)」などもうまく表現されるようになったので、キャラクターの個性をより引き出しやすくなったと思います。
オリジナルキャラを描きやすくなったかも♪
キャラの個性を彩るプロンプトを研究してみましょう🪄
【機能向上】新しいインペイントモデル
NovelAIには、絵の一部だけを修正(再生成)することができる「インペイント」という機能があります。
>> 【NovelAI】一部分だけ描き直せる!インペイント機能を解説
この「インペイント」自体はV1から存在する機能ですが、V3では新しいインペイントモデルが導入されたとのことです。
正直なところ、そこまで劇的に機能向上したのかはわかりませんが、手指の修正の成功率は上がったように感じます。
たとえば、下の画像の「ガオーのポーズ」もよく見ると右手の薬指の付け根部分が少しヘンです。この右手部分だけインペイントで修正するといい感じになりました✨
画像の細部だけ修正したいということはよくあるので、インペイントの性能向上はとてもありがたいですね😊
まとめ
V3のリリースでますます「NovelAI」の注目度が高まっています。
1年前、2022年のサービス開始当初も「これはすごい時代が来た!」と思っていましたが、V2、V3とNovelAIはさらに進化を続けています。
V3では「サブスク契約なし」で利用することもできるようになったので、「AIイラストは初めてで、ちょっと試してみたい」という人も気軽に始めやすくなりました😊
画像生成AIサービスはいろいろとありますが、ユーザー数も多く、着実に進化を重ねている「NovelAI」は私のイチオシのサービスです✨ぜひこの機会に体験してみてください!
NovelAIの始め方については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
大量の生成画像の整理に困ったら…
NovelAIのような画像生成AIサービスでは、生成画像が何百枚、何千枚と溜まっていきますよね💦こうなると、お目当ての画像を探すのも大変です。
そんなときには画像管理ソフト「Eagle」をぜひお試しください。
画像にメモやタグ、星評価などのさまざまな情報を付けられるので、探したい画像をすぐに探し当てられます。サブスクではなく買い切りのソフトなのでコスト的にもお得です。
なお、エンジニアでもある筆者が作成した「NovelAI to Eagle」というフリーソフトを使うと、NovelAIの生成画像をプロンプトと一緒にEagleで管理できるのでとても便利です✨
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