構図の工夫で絵に躍動感を
構図に悩むことって多いですよね
イラストにおいてキャラクターはもちろん重要ですが、構図も大切な要素です。
正面からのバストアップばかりではなく、見る視点や見る位置を変えれば、いつもと違った雰囲気のイラストを描くことができます。
本記事ではNovelAIやStable Diffusionで思い通りに構図をキメるためのポイントを解説します。
構図を決める2つのポイント
イラストの構図には2つのポイントがあります。それは「フレーミング」と「カメラアングル」です。
- フレーミング:キャラクターの体のどこを描くか
- カメラアングル:キャラクターをどこから見るか
フレーミング
1つめのポイントは、被写体(イラストに描くキャラクター)の体のどこを描くかという「フレーミング」です。
普通、キャラクターイラストの場合、顔を描きたいと思うはずですよね。なので、顔を中心として、カメラを引いたり寄せたりして、体のどこまでをイラストに描きたいかを考えます。
カメラアングル
2つめのポイントは、被写体をどこから見るかという「カメラアングル」です。
これは次の2点を考えるとわかりやすいでしょう。
- 視点の角度(上から見るか、下から見るか)
- 視点の位置(横から見るか、後ろから見るか)
注意点
「フレーミング」や「カメラアングル」の呪文(タグ)をプロンプトに指定しても思い通りにならないことがあります。
その原因として考えられるのは、指定した「フレーミング」や「カメラアングル」と矛盾するようなタグがプロンプトに含まれていることです。
たとえば、こんなケースを考えましょう。
キャラクターの「顔」を中心とした構図にしたいので、顔~肩くらいまでのフレーミングを表す「portrait」というタグを使って、次のようなプロンプトで画像を生成してみます。
こんな画像が生成されました。
なんか下半身も写ってるんですけど💦
何が原因かわかりますか?
原因はプロンプトにある「long skirt(ロングスカート)」です。
ロングスカートを描こうとした場合、必然的に下半身も描くことになります。なので「portrait」の構図にはなりません。矛盾しています。
このようなときは「portrait」で映るはずのないモノを表すタグをプロンプトから抜きましょう。このケースでは「long skirt」を抜きます。
今度はOKだね
フレーミング
NovelAIでのタグ(呪文)を実際に生成した絵と共に紹介します
では実際にNovelAIでのタグ(呪文)と絵を見ていきましょう。
同じ呪文でも生成画像の「アスペクト比(縦型・横型・正方形)」によって構図が微妙に異なることに注意しましょう。
full body:全身
頭から足先まで全身を描きます。顔が崩れやすいという点に注意が必要です。
cowboy shot:顔~太もも
cowboy shotというのは、顔から太ももまでを写すショットです。西部劇などでカウボーイが腰に下げているピストルまで映るようにしたことが名前の由来らしいです。
upper body:上半身
portrait:顔~肩
ポートレートは肖像画のことで、顔を中心としてだいたい肩・鎖骨くらいまでを描きます。
close-up:顔
ぐぐっと被写体に寄ります。close-upは接写という意味で、対象を画面いっぱいに映すことです。
顔に寄るとは限りませんが、顔がアップになることが多いです。
カメラアングル
「カメラアングル」を制御する呪文についても、NovelAIで生成した画像とともに紹介していきます。
from above:上から(俯瞰)
いわゆる「俯瞰(フカン)」視点です。
from below:下から(あおり)
いわゆる「あおり」視点です。
from side:横から
横からの視点は、被写体がこちらを向くことが多いです。
もし、横顔にしたいのであれば「profile」という呪文も合わせて書くと良いです。
from behind:後ろから
被写体がこちらを向いてしまうことがありますが、もしかすると「smile」など表情に関するタグが含まれているのかもしれません。
表情に関するタグが含まれていると「顔」を描くことになりますので、必然的に被写体がこっちを向いて顔を見せる構図になります。
完全に後ろ向きを描きたいときは、「顔」に関するタグは抜きましょう。
構図の工夫で魅力度アップ!
面白い構図というのは、目に留まるものです。
「被写体のサイズ」と「視点の角度・位置」を意識して、楽しい構図を探してみてくださいね♪
魅力的な構図を研究してみましょう
キャラクターの魅力をアップさせるなら、こちらの記事もどうぞ!
大量の生成画像の管理に困ったら
Stable DiffusionやNovelAIで画像を生成していると、すぐに大量の生成画像がフォルダにたまってしまいますよね。
あとから「あの画像、どこだっけ…?」と思っても探すのが大変です💦
また「この画像はどんなプロンプトで生成したんだっけ…?」というのも調べるのが面倒ですね。
そんなときに役立つのが、画像管理ツール「Eagle」です。
「Eagle」ならこんな風に画像のプロンプトやネガティブプロンプト、Seedなどの情報を自動で登録して管理できます。
検索機能も強力なので、何百枚、何千枚という画像もバッチリ管理できちゃいます✨
「Eagleのことを知りたい」という人はこちらの記事をご覧ください。
Stable Diffusionとの連携には「Eagle-pnginfo」という拡張機能があります。
NovelAIとの連携は当サイトのフリーツール「NovelAI to Eagle」を使うと便利です。
NovelAIとEagleの便利な連携方法については、こちらの記事をご覧くださいませ。
コメント
いやぁ、このあたりの方法が知りたくて試行錯誤していた所でした。助かります。
fromなしでやっていたのですが、あったほうがいいのでしょうか?
(どうせ今から試すのですけど^^)
私も試してみましたが、fromはつけた方が良さそうですね^^
fromがないといまいち意図通りにならないみたいです